車の状態を考える上では、年式と走行距離は重要な指標です。基本的には年式が新しく、走行距離も短いほうが状態はよいですが、中には年式は古いものの、走行距離は短い車、走行距離は短く、年式が古い車もあります。
通常とは違った特徴を持つ車は、どのような点に注目すべきか、状態の見極め方を知っておくことが大切です。
車の年式や走行距離について理解しよう
車の状態を正確に把握するには、年式と走行距離についての定義を知ることが大切です。簡単にいえば、年式は「高年式」と「低年式」に分けられ、さらに「過走行」か否かに分けられます。高年式は新しい車で、初回登録からまだ車検を受けていない程度の車を指します。
低年式は5年以上経過したやや古い車を指しますが、どちらも明確な定義はありません。あくまで5年程度を目安にし、それ以上か以下かで高年式、低年式か考えるとよいでしょう。
過走行の定義は、基本的には1年で1万km以上走行しているかどうかです。走行距離の目安は1年で1万km程度とされており、これを大幅に超えるようなら、過走行車に該当すると考えましょう。
高年式過走行車の特徴
高年式過走行車は、年式が比較的新しいにも関わらず、年間の走行距離数が1万kmを超えているものです。短期間でハードに使われていると考えれば、分かりやすいでしょう。高年式過走行車の特徴は、大きく2つに分けられます。
部品やエンジンの劣化が少ない
車は使用頻度や走行距離によって劣化しますが、それだけではなく経年による劣化もあります。経年劣化によるダメージは大きく、年式が古いとそれだけで状態が悪くなりやすいことは理解しておきましょう。そのため、高年式過走行車は、ハードに使ってはいるものの、比較的状態のよいものが多いです。
車はある程度走らせることも大切で、1回のドライブで長距離を走っていて総走行距離が伸びているなら、より高品質に保たれている可能性が高いでしょう。足回りに多少の劣化が見られる場合はあるものの、基本的には劣化が少なく、状態もよいことが大きな特徴です。
売却価格には期待できない
各部品の状態はそれほど悪くないものの、売却時の金額はあまり期待が持てない場合が多いでしょう。年式が新しいと高評価となりますが、走行距離が長いとマイナスの印象を与えてしまいます。
実際にどの程度劣化が進んでいるか、市場でどれくらい需要があるかにもよりますが、過走行によって査定額が一定程度下がるのは確かです。同じ条件でも過走行に該当しない走行距離なら、かなり高値で売れる場合も多いため、売却を前提とするなら、走行距離には注意しなければなりません。
低年式低走行車の特徴
年式が新しいものの長距離走っている車がある一方で、年式は古いものの、ほとんど距離を走っていない車もあります。
これは低年式低走行車と呼ばれ、年間走行距離が1万km以下で、ほとんど使用されていない車が該当します。これも高年式過走行車同様に、特有の特徴があるので、細かい部分まで理解を深めておきましょう。
安くて年式の割には傷が少ない
低年式低走行車は、中古車市場では格安で売られていることが多いです。これは低年式だと価値が大幅に下がるからであり、場合によっては新車価格の半額以下で購入できる場合もあります。格安でありながら、傷が少ない傾向にあるのが低走行車の特徴で、見た目がきれいなものも多いでしょう。
ただし、見た目はきれいでも内部に問題を抱えている可能性はあるので、購入時には細部までチェックして状態を見極めなければなりません。
経年劣化による故障の可能性がある
経年劣化による部品への影響は大きく、ほとんど使用されていない場合でも、放置しているだけで故障や不具合を抱えているケースは少なくありません。低走行車でもこれは同じで、ほとんど走っていないのに、エンジンや足回りといった、走行性能に関係するものが劣化している可能性があることは理解しておきましょう。
ハードに使うほど劣化は早く進みますが、反対に使わなさ過ぎても劣化は加速します。低走行のレベルによって劣化の進行具合は違うので、あまりにも走行距離が短いものは注意しなければなりません。
ワケあって低走行な可能性がある
低年式で低走行というのは、通常ならあり得ない状態で、普通低年式なら走行距離もそれなりに増えています。つまり、低年式低走行車は訳ありの可能性も高く、長期間放置されていたり、事故によって故障、不具合を抱えていたりする可能性もあります。
車によって事情は違いますが、使用されていない期間が長いことは確かなので、なぜ低年式で低走行なのか、車ごとの理由にも注目しましょう。
共通して確認すべきはメンテナンス状況である
高年式過走行と低年式低走行は、それぞれ違った特徴を持っていますが、共通して大切なのはメンテナンス状況です。どちらの場合でもきちんとメンテナンスをしていて、綺麗な状態に保たれているならよく、ほとんど手が付けられていないなら、避けるべきと考えましょう。
高年式過走行なら、経年劣化はほとんどないのできれいな状態のものが多いですが、それでもハードに使っている分、メンテナンスが必要なのは確かです。メンテナンスをしていないと、年式の新しいうちに故障する可能性もあります。
低年式の場合は、走行距離に関係なく劣化が進んでいるので、メンテナンス状況は細かく確認しなければなりません。一概にどちらがよいというわけではなく、しっかりメンテナンスしているほうがよい車であることは覚えておきましょう。
今の車を売却する場合は買取サービスを利用しよう
車の状態によっては、そろそろ買い替えを検討する人もいるでしょう。買い替えの場合は手持ちの車をいかにお得に手放すかが重要です。
少しでもお得に手放すためには、買取サービスを利用しましょう。買取サービスの上手な使い方を知ることが、お得な買い替えを実現させる近道といえます。
買取サービスは複数社に査定依頼しよう
買取サービスを利用する際には、必ず複数社、できれば3社以上を目安に査定を受けましょう。これは同じ車でも業者によって提示する金額が違うからです。
最初の1社で決めてしまうと、安い金額しか提示されておらず、売り損になる可能性もあります。複数社比較することで、車の本当の価値が分かり、より良い条件を狙って売却できるでしょう。
買取サービスを選ぶならカーネクストがおすすめ
カーネクストは古い車や過走行車でも0円以上で買取保証をしていて、確実に資金化できます。価値が付きづらい高年式過走行、低年式低走行の車でも、確実に買い取ってもらえるでしょう。
また、レッカーサービスから廃車手続きの代行まで、全て無料でやってくれるので、コストをかけずに手放せる点も、おすすめのポイントです。
車の年式と走行距離の関係を知って自分に合った車を選ぼう
年式と走行距離は相関関係にあるのが普通で、どちらか一方が飛び抜けて多い、あるいは少ない車には注意が必要です。
高年式でも過走行であったり、低走行でも低年式だったりすると、問題を抱えている可能性は高いです。これらが絶対に悪いというわけではないので、車ごとの状態をしっかり見極め、自分に合ったものを上手に選びましょう。