事故や年式が古くなったことが起因して、廃車しなければならない場合があります。この廃車手続きには2通りの方法があり、代行を依頼することもできますが、自分で手続きすることもできます。
しかし、廃車手続きを進めるためには、さまざまな書類への記入が必要であるだけでなく、費用がかかります。この費用は車種や車の状態によって異なりますが、廃車買取では、買取金額を受け取れることに加えて、手続きの代行や費用が無料になるケースもあります。
ここでは、廃車の手続き方法や費用について理解すると共に、廃車買取業者を利用するメリットを知り、廃車に関する疑問を少しでも解消しましょう。
車の廃車には2通りの手続き方法がある
車を廃車にする手続きには、永久抹消登録と一時抹消登録という2通りの方法があります。ここでは、それぞれの手続き方法について詳しく解説していきます。
車の解体を前提に行う永久抹消登録
永久抹消登録とは、今後二度とその車に乗れないようにする手続きのことで、車の解体を前提に行われます。車を廃車にする場合、車の老朽化や修復歴によって異なりますが、水没車や故障車などを処分する際にこの手続きを行うのが一般的です。
また、近年、全国各地で地震や豪雨などのさまざまな自然災害が発生していますが、このような災害によって改修不能になってしまった場合にも、永久抹消登録の手続きが行われます。
ただし、永久抹消登録を行わずに故障者などを放置した場合、車として利用できないだけでなく、自動車税を毎年支払わなければならくなるので注意が必要です。
さらに、車のパーツを買い取ってもらうために解体する場合、解体してから15日以内に永久抹消登録の手続きが義務づけられているので、特に自分で手続きするのであれば、忘れないように手続きするようにしましょう。
一時的に車の使用を停止する一時抹消登録
一時抹消登録とは、永久抹消登録と異なり、長期で海外出張に行く場合や長期入院をする場合など一、時的に車の使用を停止したい時に行う手続きのことです。
この手続きが完了すると車を利用することはできませんが、中古車新規登録という手続きをすることで、再度車を利用することができるので安心です。
また、この手続きをすると、登録期間中の自動車税や自賠責保険を支払う必要がないため、長期間車を利用しないことがあらかじめわかっている場合には、一時抹消登録しておくことをおすすめします。
ただし、永久抹消登録と異なり、車検の満期までに1カ月以上の期間が残っていたとしても、重量税は還付されないので注意が必要です。
代行依頼するか自分で手続きするか
永久抹消登録や一時抹消登録などの廃車手続きは、自分ですることもできますが、業者に代行を依頼することもできます。しかし、廃車手続きを自分で行う場合、必要書類を集めたり、手順を調べる必要があるなど、面倒であることがデメリットとして挙げられます。
また、廃車手続きは平日しか受け付けていないこともあり、平日に時間が取れない場合、自分で手続きするのは難しいと言えるでしょう。その一方で業者に代行を依頼する場合、土日や祝日にも対応しているケースが多く、面倒な手続きを代行してくれるので便利です。
なお、廃車手続き代行している業者は、ディーラーなどの販売店・行政書士に依頼できますが、廃車買取業者では、書類手続きから解体までを代行してくれるだけでなく、費用が無料のケースがほとんどです。
さらに、廃車の場合でも車自体やパーツの買取を行っているため、買取代金を受け取れるなど、お得に廃車手続きできると言えるでしょう。
廃車手続きに必要な書類
廃車手続きには、車検証を始めとするさまざまな書類が必要です。また、手続きの種類や方法によって準備する書類が異なるため、間違わないように注意が必要です。
永久抹消登録に必要な書類
一度登録すると、今後二度とその車に乗れないようにする手続きである永久抹消登録に必要な書類は、代行を依頼する場合と自分で手続きする場合で異なります。
代行を依頼する場合
ディーラーなどの販売店で手続きの代行を依頼する場合、準備すべき書類は以下の通りです。
- 印鑑証明書
- 委任状
- 車検証
- ナンバープレート
印鑑証明については、車の所有者のものであることに加えて、発行されてから3カ月以内である必要があり、委任状については、車の所有者の実印が押印されている必要があります。
また、ナンバープレートについては、車体の前後2枚が必要となり、これらの書類の他には、車が解体されたことを証明するために、使用済自動車取引証明書に記載されている移動報告番号と解体報告記録がなされた日を確認し、メモ書きして持参するようにしましょう。
自分で手続きする場合
自分で永久抹消登録する場合、運輸支局で手続きを行い、準備すべき書類は以下の通りです。
- 印鑑証明書
- 委任状
- 車検証
- ナンバープレート
- 手数料納付書
- 永久抹消登録申請書
- 自動車税・自動車取得税申告書
印鑑証明書からナンバープレートまでは、代行で依頼する場合と同じで、使用済自動車取引証明書に記載されている移動報告番号と解体報告記録がなされた日のメモ書きが必要です。
自分で手続きをする場合には、廃車の手続きに対する手数料の納付書や永久抹消登録申請書が必要です。なお、これらの書類は、手続きを行う運輸支局の窓口にて受け取る方法と国土交通省のホームページからダウンロードする方法があります。
また、自動車税・自動車取得税申告書は、運輸支局に隣接する税事務所にて受け取ることができます。
一時抹消登録に必要な書類
長期の出張や入院などで一時的に車の使用を停止する一時抹消登録に必要な書類は、永久抹消登録と同様に代行を依頼する場合と自分で手続きする場合で異なります。
代行を依頼する場合
ディーラーなどの販売店で手続きの代行を依頼する場合、準備すべき書類は以下の通りです。
- 印鑑証明
- 委任状
- 車検証
- ナンバープレート
永久抹消登録の代行を依頼する場合と同様に、印鑑証明については、車の所有者のものであることに加えて、発行されてから3カ月以内である必要があり、委任状については、車の所有者の実印が押印されている必要があります。
自分で手続きする場合
自分で一時抹消登録する場合、運輸支局で手続きを行い、準備すべき書類は以下の通りです。
- 印鑑証明書
- 委任状
- 車検証
- ナンバープレート
- 手数料納付書
- 一時抹消登録申請書
- 自動車税・自動車取得税申告書
このように、永久抹消登録を自分で手続きする場合と同様の書類が必要となり、手数料納付書などの入手方法も同じです。
車の廃車手続きにかかる費用
廃車手続きをする場合、原則として手数料などの費用がかかります。また、廃車にかかる費用は、車種や車の状態によって異なるので注意が必要です。
費用は車種や車の状態によって異なる
廃車にかかる費用は、普通車と軽自動車などの車種によっても異なるだけでなく、車の状態にもよって異なります。そのため、廃車にする段階で、車がどのような状態であるかということで費用が左右されます。
なお、車種別の相場は、普通車の場合で1万円~4万円程度、軽自動車の場合で8千円~4万円程度、外車の場合で1万5千円~4万5千円程度となっています。
手続きにかかる費用の目安
車を廃車にする場合、代行を依頼する業者によって費用は異なりますが、基本的には解体費用とリサイクル料金の2種類のお金がかかります。さらに、不動車の場合はレッカー車で車を運ぶ運搬費用がかかることになります。
それぞれの目安として、解体費用は1万円~2万円、運搬費用は5千円~1万円、リサイクル料金は8千円~2万円程度が相場となっています。なお、2005年以降に新車として購入した車の場合、すでにリサイクル料を支払っているため、新たに請求されることはありません。
廃車手続き後に受け取る還付金
廃車手続きをすると、自動車税などの還付金が受け取れます。ただし、還付金を受け取る場合、さまざまな条件があるので注意が必要です。
自動車重量税の還付金
廃車手続き後、自動車重量税の還付金を受け取ることができます。ただし、永久抹消登録をした時点で、車検の有効期間が1カ月以上残っていることが条件となっています。
この条件を満たした場合には、すでに納税した金額のうち、月割りの残金を受け取ることができる。
自動車税の還付金
自動車税は、4月1日時点での車の所有者に対して、4月1日から翌年の3月31日までの年度で先払いで納税することになっています。
自動車重量税と同様に、廃車手続き後に自動車税の還付金を受け取ることができます。還付金の算出については、支払った自動車税に廃車届をした翌月から3月までの残存月数を乗じた上で、12を割って求めることになっています。
自賠責保険の解約金
自動車保険には、損害補償などを目的とした任意保険と法律で加入が義務づけられている強制保険があります。強制保険である自賠責保険は、廃車手続き後に解約金を受け取ることもできます。
解約金の計算は、契約した自賠責保険の月数から利用月数を差し引いて算出されますが、自動車重量税や自動車税と異なり、月割で還付されません。
廃車買取業者に依頼するとお得に
廃車手続きは、ディーラーなどの販売店に代行を依頼する方法や自分で手続きする方法もありますが、どちらも手数料がかかり、解体費用やリサイクル費用が必要になるケースもあります。
しかし、廃車手続きの代行を廃車買取業車に依頼すれば、手続きを代行してもらえるだけでなく、予想外の高額で買取してもらえるケースもあります。
廃車手続きする車は、事故によるダメージが酷かったり、年式が古いことで老朽化し、すでに使用できない場合がほとんどです。それでは、なぜこのような車を買い取ってくれる業者が存在するのでしょうか。
その理由は、日本で価値がないと判断された車でも、修理して使用できるのであれば問題ないという価値観が諸外国にあることが挙げられます。
さらに、日本で廃車処分される車は、海外で安く手に入れることができるため、需要が高い傾向にあります。したがって、廃車として買い取られた車は、業者が修理した後、海外に輸出されて使用されることになります。
自分に適切な廃車買取業者を選ぶ
廃車買取業者の数は多く、どの業者を選んで良いのか迷いがちです。しかし、サービス内容をきちんと確認し、自分に適切な業者を選ぶことで、決して損をしないようにすることが大切です。
廃車買取ならカーネクストがお勧め
カーネクストは、インターネットメディア企画や開発を行う株式会社ラグザス・クリエイトが運営しており、年中無休で対応していることが魅力の一つです。
また、カーネクストでは、顧客に対して以下のような5つの約束をし、廃車買取げの不安を少しでも解消できるように努めているため、初めて廃車買取を利用する人でも安心です。
引き取り費用が無料
車の事故や故障は、いつどこで起こるかわかりません。このような状況になると、車を動かすことができず、レッカーを依頼すると、高い費用が請求されるのではないかと不安を抱えている人も多いことでしょう。
しかし、カーネクストで廃車買取を依頼すると、車が動かせるかどうかに関わらず、レッカーでの引き取り費用が無料です。なお、急な故障にも対応してくれるJAFで非会員の場合は12,880円かかり、牽引が必要になると1kmにつき720円がプラスされます。
廃車手続き代行手数料が無料
廃車手続きをディーラーなどの販売店に代行を依頼したり、自分で手続きする場合は、手数料などの費用がかかります。しかし、カーネクストでは、廃車に関する各種手続きを無料で行っています。
なお、他社で代行を依頼した場合、書類の一部を紛失していたことによって、追加請求されたという事例もある中で、どのような状況であっても無料というのは魅力的です。
正確な査定
年式の古い車や多走行車の場合、価値がほとんどないのが現状です。しかし、カーネクストでは海外での独自の販路があるため、解体してパーツを再利用するなど、さまざまな方法で価値あるものに変えていくことができます。
そのため、どのような状態の車でも0円以上の買取保証をしており、正確な査定を実現しています。
年中無休での対応
ディーラーなどの販売店に代行を依頼する場合、定休日が設けられているのが一般的です。また、営業時間内でしか対応していないケースがほとんどであるため、急な故障などには対応が難しいと言えます。
しかし、カーネクストの場合、コールセンターが年中無休での対応をしており、8:00~22:00という長時間の対応も魅力です。なお、Webから問い合わせる場合、24時間受け付けしているので便利です。
このような幅広いサービスの他にも、廃車買取成立後になにか心配ごとがあった場合のアフターフォローも充実していることに加えて、廃車処理の経験豊富なスタッフが対応していることが魅力です。
参考:カーネクスト
車の廃車手続きを賢く進めよう
廃車の手続きは、業者に代行を依頼する方法と、自分で手続きする方法の2種類がありますが、廃車買取を利用すると、代行手数料などが無料になることに加えて、価値のなくなってしまった車を少しの金額でも買取してくれるので損はないと言えるでしょう。
また、カーネクストを利用すると、ユーザー目線で設けられたさまざまなサービスが充実しており、初めて廃車買取を利用する人でも安心です。廃車を選択するタイミングは人によってさまざまですが、現在、廃車を検討している場合は、廃車買取業者を利用してみてはいかがでしょうか。