真夏の車内温度はどこまで上がる?車内の熱中症対策をご紹介!

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夏の暑さは年々厳しさを増し、2019年は最高気温が35℃以上の猛暑日が東京で12日、大阪で19日、名古屋で20日観測される酷暑となりました。
そんな暑さの中、車を外に駐車していると、車内の温度はかなり高温になり、熱中症のリスクが高まります。
また、外に駐車している車だけでなく、実はエアコンが効いた車内にも熱中症や脱水症状のリスクは潜んでいます。

ここでは、車内で熱中症になる原因やその対策など、真夏のドライブにおいて知っておきたい情報について詳しく解説していきます。

真夏の車内、気を付けることは?

真夏の車内には様々なリスクが潜んでいます。
どのようなことに気を付けるべきなのか、詳しく解説していきます。

車内の温度はどこまで上がる?

真夏、外に駐車していた車に乗り込もうとすると、ドアを開けた瞬間にむわっとした熱気が広がるというのは、誰もが経験したことがあるかと思います。
炎天下の中、外に駐車した場合、エンジンを止めてからわずか30分後には車内温度が40℃を超え、60℃まで上昇することもあります。
車内温度が上がりすぎないようにするため、日差しを遮るサンシェードをフロントガラスに取り付けている方も多いかと思いますが、サンシェードを利用し、窓を3cm開けている状態であっても、車内温度が50℃まで上昇することもあるのです。

このように、真夏の車内は短時間で急激に温度が上昇するため、ライターやスプレー缶などを車内に放置していた場合、爆発する危険性もあります。
また、シートベルトの金具などが日差しによって温められてしまい、触れると火傷をしてしまうこともあります。

熱中症のリスク

これだけ高温になる車内では、当然、熱中症のリスクが高まります。
運転中、エアコンが効いている状態であれば熱中症の心配はありませんが、炎天下、エンジンを切った状態の車内温度は、前述のとおりかなり高温になるため危険です。
エンジンを切ると車内温度は急激に上昇するため、少しだけなら大丈夫だと思わないようにしましょう。

また、日差しによって熱されたシートから吸熱することで、知らないうちに熱中症になってしまうケースもあります。
チャイルードシートなどもかなり熱を持ちやすくなっていますが、チャイルドシートを利用する乳幼児などは、自分の体調の変化に気付くことができません。
乳幼児の熱中症を防ぐためにも、体とシートが接する部分に遮熱シートを敷いたり、保冷材などで体を冷やしたりするようにしましょう。

脱水症状のリスク

エアコンが効いている車内であれば、熱中症の心配もなく安心だと思う方も多いかと思いますが、実は真夏の車内には、脱水症状のリスクも潜んでいるのです。
脱水症状の原因となるのは輻射熱(ふくしゃねつ)と呼ばれるものです。
この輻射熱とは、日差しなどによって熱くなった物体から放射される熱のことで、車内では特にガラス窓からの輻射熱が、脱水症状を引き起こす原因になります。
特に、前の座席はフロントガラスとサイドガラスの両方から輻射熱を受けるため、後部座席よりも体温が上がりやすく、水分を多く消費することになり危険です。

さらに、エアコンが効いている状態で長時間車に乗っていると車内が乾燥し、暑さを感じない分、水分を取ることも忘れがちになるため、脱水症状に陥りやすくなります。
真夏の車内では気付かない内に「隠れ脱水」になってしまう可能性が高いため、こまめな水分補給や適度な休憩を心がけるようにしましょう。

車内温度を下げる方法

炎天下の中、外に駐車していた車にそのまま乗り、暑さを我慢しながら運転することは、熱中症のリスクがあるため危険です。
車内温度を少しでも下げてから運転することが重要です。
車内温度を下げるためには、どのようなことをすればいいのでしょうか。

車内の熱気を外に逃がす

車内温度を下げるためにはまず、車内にこもった熱気を外に逃がしましょう。

ドアが4枚ある車の場合は、運転席のドアと対角の位置にある、助手席側の後部座席の窓を全開にし、運転席のドアを10回ほど開け閉めします。
ドアを開け閉めすることによって外の空気が入り込み、対角線上に開けた助手席側の後部座席の窓との間に空気の通り道を作ることで、車内にこもっていた熱気が逃げていくのです。
隣に車が停まっておらず、広いスペースが空いている場合は、ドアをできる限り大きく開けることで、より効率的よく換気を行うことができます。
このドアの開け閉めを10回ほど行うだけで、車内温度は5℃以上下がると言われています。

エアコンをつける

車内の熱気を外に逃がしたら、次はエアコンの温度をかなり低めに設定し、風量を最大にします。
初めは外気循環モードにし、車内温度が外気温よりも低くなってきたと感じたら、内気循環モードに切り替えましょう。

エアコンをつけたからと言って、すぐに車内が快適な温度になるわけではありません。
これは、日差しを浴びたダッシュボードやステアリング、シートなどが熱を蓄積し、車内にその熱を放熱することで、車内の空気を温めてしまうためです。
特にレザーシートは、ファブリックシートと比べると熱を蓄積しやすく、シートに座っている人の体まで温めてしまいます。

エアコンをつけたにもかかわらず、車内温度が外気温よりもなかなか低くならないと感じたら、窓を開け、換気した状態で走行するようにしましょう。
子どもなどを乗せる後部座席にエアコンの吹き出し口がない場合は特に注意し、必ず換気を行うようにしましょう。

車内での熱中症を防ぐために

ここまで、車内での熱中症のリスクや、車内温度を下げる方法についてお話ししました。
では、具体的に車内での熱中症を防ぐためには、どのような対策を取ればいいのでしょうか。
詳しく解説していきます。

熱中症対策用のカー用品を使う

近年、車内での熱中症が問題になっていることもあり、カー用品店では、ハンドルが日差しによって熱くなるのを防いでくれるハンドルカバーや、車内の空気を循環させてくれる車内扇風機などが販売されています。
フロントガラスに設置することで太陽光を防ぐことができるサンシェードは、既に利用している方も多いかもしれません。
サンシェードを利用すれば、フロントガラスから入る日差しを防ぐことができるため、停車中の車内温度の上昇を抑えることができます。

こういったカー用品をうまく利用し、車内温度を極力上げないように工夫をすることで、熱中症対策へとつながります。

子どもを車内に取り残さない

車内に残された子供が熱中症になり、命を落としてしまうという痛ましい事故も起こっています。
こういった事故は、カギを車内に置いたまま保護者が外に出てしまう、キー閉じ込みがほとんどです。
キー閉じ込みには、車内に残した子どもにキーを持たせたものの、子どもが誤って施錠してしまうケースや、保護者が誤って車内にキーを置いたままドアを閉めてしまうなどといったケースがあります。

また、エアコンをつけたままにしていても、エアコンやエンジンを子どもが誤って切ってしまうことも十分あり得ます。
アイドリングストップ機能付きで、電動コンプレッサー付きのエアコンでない車の場合、停車するとエアコンからただの送風に切り替わってしまい、車内温度が上昇することもあります。
こういった事態を避けるため、できるだけ子どもを車内に置いたまま車から離れないようにしましょう。

通常の熱中症対策を

お話ししたとおり真夏の運転では、エアコンをつけて走行していたとしても、熱中症や脱水症状に陥ってしまう可能性があります。
そのため、外出する際に行っているような熱中症対策を、車内でも行うことをおすすめします。

運転をする人と同乗者、どちらもこまめな水分補給を行うことが重要です。
また、ウォータークールスカーフなどの、首に巻くことで体温を下げることができるグッズなどを利用するのもいいでしょう。
運転中にだるさを感じたり、少しでもおかしいなと感じたら、無理して運転を続けようとせず、涼しいところで休むようにしましょう。

まとめ

夏はレジャーや旅行など、家族で車で出かける機会も増えるかと思います。
真夏の車内は熱中症や脱水症状を引き起こすリスクが高いため、自分や家族の健康を考えながらしっかりと対策を行いましょう。
長距離運転の場合はこういったリスクがさらに高まるため、こまめな水分補給や休憩は必須です。
熱中症対策グッズなどもうまく利用しながら、真夏のドライブも快適に楽しんでもらえたらと思います。

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