車というものは、使っているうちに愛着が湧き、なかなか買い替えに踏みきれないものです。愛着の強いうちは、採算度外視で乗り続けても構いませんが、実際的な問題を考えると、それにもいつか限界が来ます。
買い替え時をつかみにくい愛着のある車だらこそ、いつ買い替えるのがベストなのか、適切な時期を知っておくことが大切です。
愛着のある車を買い替えるタイミングとは
車に愛着があるなら、基本的には未練がなくなるまで乗るのがベターです。しかし、いかに愛着があっても、乗り続ける損失が大きくなり過ぎると、いつまでも手放さないのは良くありません。
愛着があってもある程度のところで区切りをつけて手放すことも大切なので、どのようなタイミングで買い替えを選ぶべきか、おすすめな時期を知っておきましょう。
故障や修理が増えてきた時
車はハードに使い込む場合はもちろん、経年によっても少しずつ劣化します。使用期間が長くなるにつれて、故障は増えるので、修理の頻度が増えたタイミングで買い替えを検討しても良いでしょう。状態の悪いものだと、修理したのにすぐダメになるということもあります。
修理を重ねることで使い続けることは可能ですが、コスト面での負担はかなり大きく、場合によっては修理代の合計が新車を買っておつりが来るということもあるでしょう。修理が増えると金銭的なコストだけではなく、修理に出す労力もかかりやすいので、余計な手間がかからないうちに手放すのもひとつのポイントです。
事故で損傷してしまった場合
程度にもよりますが、事故で車が損傷し、大きなダメージを受けたなら愛着があっても買い替えを検討しましょう。事故によるダメージは、大抵の場合なら修理で対応でき、ボロボロでも再始動可能なレベルまで戻せることが多いです。
しかし、損傷が激しいほど修復にコストがかかりやすいのは確かで、場合によっては修理だけで100万円以上かかることもあります。
また、フレーム部分が損傷した場合は、修理しても完全に不具合は解消できず、後遺症が残るケースも少なくありません。大金をはたいて直しても、不具合が残ることは多いので、事故によるダメージが大きいなら買い替えたほうがお得でしょう。
新車登録から13年が経過する時
年式も買い替えを検討すべき指標のひとつで、ガソリン車なら新車登録から13年を目安にしましょう。これは13年目以降は自動車税、重量税ともに値上がりするからです。一度値上がりすると、以降はずっと増税した金額で請求され、基本的な維持費が上がってしまいます。
エコカー対象車なら年数による増税はありませんが、対象外の場合は全て引き上げがあり、重量税はさらに18年以降でもう一段階重課税となるので注意が必要です。長く使うほどに愛着が出るのは確かですが、その分税金は高くなります。
また、ディーゼル車の場合は、11年目以降自動車税が高くなるので、ガソリン車よりも早めに買い替えのタイミングが来ると考えましょう。
愛着のある車を手放す方法
車にはいずれ寿命が来るので、どれだけ愛着があっても最終的には手放さなければなりません。この時どのような方法で手放すかも重要で、処分方法次第で得られるメリットは変わってきます。車の処分方法は大きく2つに分けられ、それぞれで何が異なるのか、細部の違いまで理解しておきましょう。
ディーラーや販売店に下取りに出す
ディーラーや一部の販売店では、古い車を引き取り、新しい車の代金を割引する下取りを実施しています。下取りの場合、通常定価でしか購入できない新車が割引価格で買え、かつ車の処分から新しい車の購入契約まで一環してスムーズに行えるのが特徴です。
楽に買い替えを進めたいならおすすめですが、その反面査定額は低くなりやすく、場合によっては値段がつかない可能性があることは理解しておきましょう。また、処分にかかる費用を請求されることもあり、車の状態によってはマイナスになるので注意が必要です。
買取店に買い取ってもらう
下取りのように古い車の処分と新しい車の購入をまとめて行うのではなく、古い車の売却だけに特化した買取という方法もあります。買取は中古車の買取店が実施しており、下取りよりも査定額が高くなりやすいのが特徴でしょう。
ただし、売却と購入契約は別途結ぶ必要があり、これらは自身で並行して行わなければなりません。下取りよりも好条件で手放しやすい反面、若干手間がかかることは理解しておきましょう。
愛着のある車を買い替える前にやっておくべきこと
手持ちの車を処分し、新しい車の購入契約を結ぶことで買い替えの手順は終了しますが、愛着のある車を手放すなら、事前にやっておきたいことがあります。
事務的に手順を進めてしまうと、買い替えてから後悔することもあるので、後から悔やまないよう、買い替え前にやるべきことは済ませておきましょう。
思い出の品として部品を残す
車は一部の部品は取り外して下取り、買取に出せるので思い出深いパーツがあるなら、取り外して手元に残すと良いでしょう。さすがに純正品の部品までは取れませんが、その他のパーツなら問題なく取り外して保管が可能です。
また、運輸支局に申請することで、ナンバープレートの記念保管もできます。残しておきたいパーツがあるなら、全て手放してしまわず一部残しておくというのも良いでしょう。
最後の思い出作りをする
手放す前には、愛車と最後の思い出作りをするのもおすすめで、行きたい場所、思い出深い場所に訪れておくと良いでしょう。また、写真を撮って記録に残すのもおすすめで、アルバムを作っておくと後から見返すこともできます。
心置きなく手放せるよう、やりたいことは全部やっておくことが大切で、すっきりした気持ちで愛車を見送りましょう。
愛着のある車をお得に処分するには
同じ手放す場合でも、愛着のある車なら少しでもお得に処分したいと考える人は多いでしょう。お得に手放せることで、未練もなくなりやすくかつ実際的な買い替えにも役立ちます。手放し方を工夫し、少しでもお得に愛着のある車を処分して、有終の美を飾ってあげましょう。
廃車専門の業者に依頼する
愛着のある車は長く乗っていることが多く、ボロボロになっていることも少なくありません。中古車買取市場の水準で考えると、状態の悪いものも多いので、廃車専門の買取業者に売却するのが良いでしょう。
この業者なら、いかに状態が悪くてもパーツや素材単位で価値を見出してくれるので、より確実に資金化できます。下取りや他の買取業者より高値になることが多く、少しでも高額査定を期待したい人におすすめです。
カーネクストに買取を依頼する
古い車や過走行車、故障車にまで対応しているカーネクストは、愛着のある車を手放す際にも最適です。状態に関係なく0円以上の買取保証をしているので、愛車に全く価値がないと判断されることはないでしょう。
また、レッカー引き取りや廃車手続きの代行も全て無料で依頼でき、スムーズに手放せるので買い替えも楽に進められます。
参考:カーネクスト
愛着のある車をお得に買い替えよう
車に愛着があると買い替えに踏みきるのは難しいですが、どこかの時点で踏ん切りをつけないと、損失は大きくなります。今まで紹介したような、あるいは自分なりの方法で気持ちを固める必要があります。
長く乗った車でも、方法次第で好条件での売却は可能です。方法を工夫しで愛着のある車も上手に手放し、お得に買い替えて新たなカーライフを楽しみましょう。