不動車になっても修理して動かすことは可能で、場合によっては長期間放置したものでも動かせます。しかし、放置期間が長い場合は、エンジンを再始動させる際に問題が発生することも多いので、扱いには注意しなければなりません。
長期間放置した不動車を再始動させるには、何をすべきか具体的な方法を知っておきましょう。
長期不動車を再始動させる時の流れ
不動車のエンジンを再始動するには、下準備が必要です。普通の車と同じ方法で、いきなりエンジンをかけてもうまくいかないことが多く、さらに劣化を招く可能性もあるので注意しなければなりません。エンジン再始動の流れを知り、正しい方法で不動車を復活させましょう。
エンジンルーム内をチェックする
長期間放置した不動車は、エンジンをかける前にエンジンルームを確認しておきましょう。内部の状態を確認し、目立った故障箇所はないかチェックします。見た目にも明らかに壊れている部分があるなら、エンジンをかけると危険なので修理に出しましょう。
また、長く放置していたなら、オイルが劣化している可能性も高いので、一度全て交換するのがおすすめです。オイルは全て交換し、錆ている部分がないかもチェックしておきましょう。また、この時クランクシャフトを回転させ、そこにオイルを馴染ませると、よりスムーズにエンジンは再始動させやすいです。
手動でセルを回す
長期間放置していると、エンジンがかからないことも多いので、セルは手動で回し、問題なく作動するかチェックしておきましょう。セルを回した際にエンジンにガスが供給できているなら、走行可能な可能性が高いです。
反対にガス供給ができていないと、エンジンが正常に動かないので注意しなければなりません。セルをスムーズに回すためにも、クランクシャフト同様、オイルを馴染ませておくとよいでしょう。
アイドリングで暖機を行う
エンジンがかかったからといって油断は禁物で、長期間放置していた不動車をいきなり走らせることはやめましょう。長く放置していたなら、エンジンがまだ安定していない可能性も高いので、しばらくアイドリング状態で暖機運転しましょう。
暖機運転することで、エンジンが本当に継続的に動作するか確かめることができます。また、アイドリング中にオイルが各パーツに行き渡るので、しばらく待ってからのほうがよりスムーズに運転しやすいでしょう。
エンジンをかけていきなり走行すると、車への負担が大きくなるので、再始動直度は念入りに暖機運転することが大切です。
長期不動車再始動後の運転のポイント
長期間放置した不動車でも、事前準備や車の状態によっては、エンジンの再始動は可能です。エンジンがかかったなら、その後運転といきたいところですが、ここでもいくつかポイントがあります。
長期間放置した後の運転は、通常時とは注意すべきポイントが異なるため、何を考えなければならないのか知っておきましょう。
何度か強めのブレーキを踏む
エンジン再始動直後は、何度か強めにブレーキを踏んでおきましょう。ブレーキパッドをぐっと強く踏み込むことで、周辺の錆が落とせて、以降よりスムーズにブレーキがかけやすくなります。
この作業をしておかないと、いざという時にブレーキの効きが悪く、追突事故を起こす可能性もあるため注意しなければなりません。ブレーキはアイドリング中に踏むだけでも効果があるので、何度か踏んで不自然な音や重みがなくなったのを、走行前に確認しておきましょう。
車検が切れている場合は仮ナンバーを取得する
長く放置していたなら、車検が切れている可能性は高いです。公道に出るなら仮ナンバーの取得が必須で、動くからといってそのまま公道を走らないよう注意しましょう。車が動いても、車検切れで走行すると処罰の対象です。
仮ナンバーは有効期限が短いですが、役所に申請すると取得できるので、これをもらって継続車検の手続きを進めましょう。また、仮ナンバー取得の際には、自賠責保険の更新が必要なため、最低でも1カ月分は先に加入しておかなければなりません。
車両の引き取りまで依頼できる業者なら、仮ナンバーを取得せず、業者に預けて車検を通すという方法もあります。どちらの場合でも公道に出るなら車検の更新は必須のため、期限切れを起こしていないか、事前に確認しておきましょう。
不動車を再始動させる時の注意点
不動車は運転だけではなく、再始動させる際にも注意点があります。これを守れていないとうまくエンジンが始動しないだけではなく、場合によってはさらなる故障に繋がる可能性もあるので、注意が必要です。注意点2つを正しく理解し、スムーズに再始動させましょう。
アイドリングが安定しない場合は修理に出す
エンジンをかけた後はしばらくアイドリング状態にして暖機運転しますが、場合によってはアイドリングが不安定になることもあります。アイドリング時点で動作が不安定だと、走行中に突然エンジンが切れる危険性もあるため、すぐに修理に出しましょう。
状態の安定しない車に乗るのはリスクが高いので、無理せずプロに見てもらい、正しくメンテナンスしてから乗るようにします。
セルがかからない場合はあきらめる
不動車はセルを手動で回してエンジンをかけますが、全ての場合でうまくいくとは限りません。中にはセルを回してもエンジンがかからないこともあり、この場合は無理に何度もトライしないことが大切です。
セルがかからないのに何度も回していると、さらなる劣化の原因になり、取り返しのつかない故障に繋がる可能性もあります。セルが回らない場合も修理に出し、プロに見てもらったほうが確実です。
長期不動車が再始動できない場合の対処法
長期間放置した不動車は、エンジンが再始動できないケースも多く、処分に困ることは少なくありません。再始動できないなら処分を考えるのが普通ですが、この時どのような方法で手放すかが大切です。長期間放置した不動車を賢く手放すには、どのような方法があるのでしょうか。
廃車買取業者に売却する
動かない車でも、廃車買取業者なら値を付けて買い取ってくれることが多いです。不動車でも細部に価値を見出してもらえる可能性はあるので、解体処分せずに売却によって手放すのがおすすめでしょう。
買取に出すなら、処分の費用はほとんどかからず、査定額に応じた利益が得られるので、どれだけ状態が悪くてもお得に手放せます。
カーネクストに買取を依頼する
廃車買取業者の中でも、サービスの充実度で考えるならカーネクストが特にお得です。カーネクストでは不動車や故障車の買取もやっており、どれだけ状態が悪くても0円以上の買取保証を実施しています。
また、車両の引き取りや廃車手続きの代行も無料なので、処分時に余計な費用は発生しません。コストをかけず、お得に手放し資金化したいなら、カーネクストを選びましょう。
不動車を再始動させる時には細心の注意を払おう
長期間放置した不動車でも、エンジンが再始動できる場合はあります。しかし、長く使っていないと劣化は進んでいるので、再始動は細心の注意を払って行わなければなりません。
普通の車とは動かし方が違うので、不動車ならではのポイントを把握し、安全かつ確実な方法を選んで、再始動させましょう。