車が水没した場合、通常の故障よりも被害が甚大になることが多いです。水没した際には素早く処分を決めることが大切ですが、修理か処分かで迷ってしまう人も多いでしょう。
車の状態によって、どちらを選ぶのが適切かは異なります。水没による車への影響を知り、適切な方法で対処しましょう。
車が水没してしまったら
まず車が水没したなら、エンジンはかけずにすぐに業者に引き取ってもらうことが大切です。水没した場合でも、状況次第ではエンジンがかかり、多少なら走れることもあります。
しかし、車内に水が侵入し、電気系統が水濡れしていると、通電して回路がショートし、完全に壊れる可能性があります。悪くすると発火する恐れもあるので、自分では動かさないほうが無難でしょう。
水没しても車の内部にどれだけ水が侵入しているのか、どの程度被害があるのかは見ただけでは分かりません。余計な手を加えて被害を大きくしてしまうこともあるため、手は付けずにすぐに引き取りを依頼することは覚えておきましょう。
修理するかどうか判断する
水没した車をディーラーや整備・修理工場に運んでもらった後は、修理するかどうかを決めなければなりません。水没で故障したからといって、必ずしも修理したほうが良いとは限らず、処分して買い替えたほうがお得になるケースもあります。
また、業者に持ち込んでも修理を断って、そのまま処分に切り替えることも可能です。車の状態や状況次第で選ぶべき選択肢は違うので、どのように判断すべきか知っておきましょう。
修理の判断はできるだけ早めに
修理と処分どちらかを選ぶ場合でも、意思決定は早めに行わなければなりません。これは迷っているうちにも車はどんどん劣化するからであり、水没の場合は劣化の進行スピードが速いからです。数時間単位なら問題はありませんが、数日、数週間と期間を置くごとに、当初の状態より悪くなっていると考えましょう。
判断が遅れると、いざ修理や手放すとなった時にも、状態が悪くて費用がかさむ、買取ができないということにもなりかねません。迅速な意思決定が大切なことは、頭に入れておきましょう。
加入している車両保険の確認
車両保険に加入しているなら、加入内容次第では修理費用を補償してもらえる場合があります。まずは保険会社に確認して、保険が適用できるか、上限いくらまで補償してもらえるかを確認しましょう。
保険が使えない、あるいはそもそも保険に加入してないなら、修理は諦めたほうが無難です。また、保険が適用できても、引き出せる額が小さく、自己負担が大きくなる場合も、修理は見送りましょう。
修理費用がかなり高額になるケースも
水没の場合は、修理費用がかなり高額になるケースも多く、特に電気系統、エンジンが故障している場合は注意が必要です。
電気系統は少しでも故障すると直せないことが多く、そもそも修理自体対応してもらえないこともあります。仮に修理ができても部品を丸ごと取り換えることになり、数十万円、あるいは100万円程度かかることも少なくありません。
エンジンは載せ替えで対処できますが、これも費用は高額になります。作業工賃だけでも10万円近くかかり、そこから部品代もかかるので最低でも数十万円は必要でしょう。
エンジンは新品なら50万円程度、中古なら10~30万円程度が相場です。古い車や外車の場合、部品代はさらに高くなるので、これらの場合は処分を考えたほうが良いでしょう。
車の年数と価値を考える
車の乗車年数と価値から、修理すべきかどうかの判断をするのも大切です。乗車年数が長く、市場での価値が低くなっているなら、修理はせずに手放したほうがメリットは大きいです。車は経年によって劣化し、大体8~10年程度は価値はほとんどなくなります。
価値の低い車に高いお金をかけて修理するのはもったいなく、リセールバリューを考えると損になりやすいでしょう。
反対に新しい車なら、修理してもう少し使い、まだ価値が残っているうちに売却という方法もあります。車自体の価値も考慮して、修理か買い替えかを選ぶことが大切です。
水没した車のリスク
水没後も程度がそれほどひどくないなら、修理して継続使用することは可能です。しかし、一度水没すると、車の奥深くまで水が入っており、それがサビの発生を招く危険性があります。知らないところで劣化が進み、気が付いた時には腐食して、部品に穴が開いているということもあるので注意が必要です。
また、シートが濡れている場合は、雑菌やカビが繁殖して、臭いや汚れが気になることもあります。修理しても何らかの不具合や劣化は残りやすく、通常の使用に問題が出る可能性があることは理解しておきましょう。
水没車を廃車にする場合
水没車の修理をしない場合は、廃車して処分することになります。廃車は自分でも行えますが、車自体を手放すには業者の力を借りなければなりません。そのため、廃車手続きも業者に代行して行ってもらうことが多いですが、この時利用先の選定が重要です。
廃車を代行し、車の処分も引き受ける業者は数多くありますが、どこに依頼するかで引き取りの条件やメリットは異なります。少しでもお得に処分するためには、廃車の依頼先を念入りに選定することが大切です。
廃車にも費用がかかる
そもそも廃車には費用がかかります。廃車の方法は解体を伴う永久抹消登録と、名義だけを抹消する一時抹消登録の2つに分けられます。永久抹消登録の場合、解体の費用、車が動かないなら業者に引き渡すための運搬料、支払っていないならリサイクル料金が必要になるでしょう。
一時抹消登録の場合は、登録の手数料350円だけで済みますが、車自体は保有し続けることになり、不要な車体を持ち続けるというコストが発生します。
また、それぞれ業者に頼む場合は、代行手数料が必要です。利用先によって費用は違いますが、合計すると1万~4万円程度かかることが多いです。
廃車買取ならお得に水没車を処分できる
少しでもお得に水没車を処分したいなら、廃車買取に出すのがおすすめです。廃車買取ならボロボロの車でも積極的に買い取ってもらえ、かつ廃車手続きの代行も引き受けてくれます。
少なくとも解体費用は不要で引き取ってもらえるため、コストを大幅に削減できるでしょう。業者によっては水没車でも高値を付けてくれることもあり、費用をかけるどころか、利益を得られる場合もあります。
廃車買取専門の業者を選ぼう
水没車をお得に処分してくれる業者を選ぶなら、廃車買取専門業者がおすすめです。廃車買取専門業者でも数は多いので、業者ごとのサービス内容をしっかり確認しておきましょう。より充実したサービスを行い、好条件で処分してくれる業者を選ぶことで、水没車もお得に手放せます。
廃車買取ならカーネクスト
カーネクストは車の状態に関係なく、0円以上での買取保証を行っています。水没車で走行できなくても、パーツ単位で見て値段をつけてもらえます。また、引き取りも無料なので、運搬料が不要でコストがかかりません。廃車手続きの代行も無料であり、コストをかけず、スムーズに愛車を処分したい人におすすめです。
お得な水没車の処理方法を考えよう
水没は車の故障の中でも特に厄介です。修理か処分かを正しく見極められないと、損をすることも少なくありません。処分を選ぶ場合も、どの方法で手放すかが重要です。車の状態に合った適切な方法を用いて、水没車もお得に処分しましょう。