車の傷をタッチペンで修復するコツをご紹介!失敗した時も簡単に落とせるの?

愛車の小傷、気になりますよね。よく見ないと分からないような小さな傷でも、新車ならなおさら気になると思います。
しかし、小さい傷だからこそ板金に出すにはもったいないと考えますし、自分で直すことはできないのだろうか、と考える方も多いはず。

車の小傷にはタッチペン!タッチペンを上手に使って修復する方法

車に出来てしまった小さな傷は、下手に塗装しようとすれば傷の面積を広げかねません。
「何とか目立たなくしたいけど、お金も時間もかけたくない」こんな方にはタッチペンの使用をオススメします。板金のような完璧な仕上がりにはなりませんが、車の傷を直したことがないような初心者の方でも簡単に修復することができ、値段もお手頃です。こちらでは、タッチペンで上手に修復するコツや、タッチペンを使用し失敗した時にどうすればいいのかなど解説していきます。

車の傷をタッチペンで修復する手順

車の傷をタッチペンで修復する手順は簡単です。4つの工程になります。

  1. 傷が出来てしまった車に合ったタッチペンを準備
  2. タッチペン使用前に洗車する
  3. タッチペンを小傷の個所に塗る
  4. タッチペンを乾かす

このように、たった4つの工程だけで傷を目立たなくさせることができます。
では細かな注意点とともに、タッチペンで車の小傷を上手に修復するコツをご紹介していきます。

タッチペン購入前に、車の色を確認しよう

タッチペンとは、車の小傷を簡易的に修復する商品です。フタに筆が付いているため、簡単に色を塗ることができますし、カーショップや通販サイトなどで手軽に購入できて、値段もお手頃です。
しかし購入時に色を間違えると、かえって小傷が目立つ場合もあるため注意しましょう。

カラーコードを確認しよう

タッチペンで修復するためには、まず車のカラーコードなどとも呼ばれるカラーナンバーを確認しなければなりません。確認方法は、車に取り付けられてある「コーションプレート」を見つけるとすぐに分かります。コーションプレートとは、車の情報が書かれてある鉄のプレートです。コーションプレートに書かれている内容から、車についての4つのポイントを確認することが出来ます。

  1. 車の型式や車体番号
  2. エンジン型式
  3. カラーナンバー
  4. ミッションの種類

そして車の塗装を修復する場合は、「COLOR」と書かれている部分に記載されているカラーナンバーを確認します。カラーナンバーはメーカーや車種によってさまざまです。アルファベットや数字で記されています。

例:スバルの車の場合
サテンホワイトパール = 37J
ライトニングレッド  = C7P

一見すると、色と全く関係ない番号に見えますが、実は色を表している番号とアルファベットになります。

このカラーナンバーを控えて、カーショップに行き、同じ色のタッチペンを購入すればいいのです。また、ネットなどでもカラーナンバーを調べることができます。もし、愛車のコーションプレートの場所が分からなければ、ネットなどで調べてみてはどうでしょうか。

購入する際は、間違っても見た目だけで選ばないようにしましょう。
一見同じ色のように見えても、タッチペンを使用してみると色が若干違っていたなどという失敗につながります。

タッチペンを塗る前に、必ず洗車すること

タッチペンを購入しすぐに塗りたい気持ちは分かりますが、まずは洗車を行いましょう。車には小さなホコリやゴミなどがたくさん付着しています。
そのまま色を塗ってしまうと、うまく定着せず日数が経つにつれ色がはがれてしまう原因になってしまいます。

洗車を行うことで、小さなゴミを洗い流しボディ表面を滑らかにすることができます。
また、タッチペンをどこまで塗ればいいのかがはっきりと分かるので、まずは傷がある部分をカーシャンプーなどでしっかりと洗うことが重要です。

シンナーなどで脂分を落とすと仕上がりが違う

車を洗車し乾かした後、シンナーなどを使い脱脂しておくことで、タッチペンをしっかりと塗ることができ、剥がれにくくなります。
洗車後そのまま塗り付けても構いませんが、今後、何年も乗り続けることを考えれば色が剥がれないに越したことはないでしょう。

脱脂は塗装の基本です。細かい部分も手を入れていくことで、しっかりとタッチペンを定着させることができます。
もしシンナーが手に入らなければ、塗装に使用される「シリコンオフ」なども効果的です。
脱脂剤はさまざまな種類があるので、一度カーショップなどで探してみるのもいいでしょう。

タッチペンで修復した後を目立たなくさせるコツ!

タッチペンは簡易的な塗装です。簡単にできる反面、タッチペンの跡が目立つというデメリットも存在します。では、ここでタッチペンを目立たなくさせるコツをご紹介しましょう。

タッチペンを目立たなくさせるコツはコンパウンド

タッチペンで塗った箇所を目立たなくさせるコツは、タッチペンを塗った後、色をしっかりと乾かし仕上げにコンパウンドで磨くという方法です。コンパウンドには大きく分けて3種類の粗さ設定があります。

コンパウンドの3つの種類

  • 中目
  • 細目
  • 極細目(超微粒子)

上段の中目がコンパウンドの中でも特に目が粗く、下にいくほどより細かな目となります。そのため、仕上げに使うコンパウンドは極細目を使用しましょう。粗目のコンパウンドを使用すると研磨力が強すぎて、ボディに傷をつけてしまうかもしれません。その点細かいコンパウンドならば、多少力を入れても研磨力があまりないので傷をつけてしまう心配がありません。

コンパウンドは車を磨く際によく使用されます。時間をかけて丁寧に磨いていけば、古くなり色が薄くなってしまった車でも、きれいな色に戻すこともできます。
覚えておくだけでとても便利な研磨剤なので、タッチペンを購入する際は、コンパウンドも一緒に準備してみてはどうでしょうか。

浅い車の傷ならコンパウンドで消せるかも

タッチペンは小傷を目立たなくさせるために使用するグッズですが、多少の傷ならコンパウンドを使用し研磨するだけで傷を消すことができます。
傷を消す方法はとても簡単で、洗車後、コンパウンドをウエスなどに付け磨くだけです。その際、タッチペンで補修するときと同様、研磨する前には洗車を行いましょう。
また、コンパウンドで磨く際、脱脂は必要ありません。

洗車理由は、小さな小石やゴミがボディに付いたままだと、コンパウンドで研磨する際にゴミなどを巻き込んでしまい、逆にボディに傷を付けてしまう可能性があるためです。なので洗車は必ず行いましょう。

コンパウンドで小傷を消すことができるかどうかの判断は、傷を濡らしてみれば分かります。傷を水で濡らしてみて、傷が分からなくなるようであれば、コンパウンドで消すことができます。逆に水で濡らしても目立つほどの傷であれば、コンパウンドだけでは消せないのでタッチペンを使用すればいいのです。

ちょっとしたコツを知っているだけでも、傷を目立たなくさせることは可能です。ぜひチャレンジしてみてはどうでしょうか。

タッチペンを失敗した時は、シンナーを使って落とすことができる

タッチペンを使って塗ってみたけど、色を付けすぎて垂れてしまった。購入する色を間違えてしまい、逆に目立つようになってしまった。
こんな失敗をした場合、シンナーをタッチペンを使用した箇所に塗ることで、色を落とすことができます。

シンナー使用時の注意点をチェック

シンナー使用時の注意点は、絶対にプラスチックの部分に付けないこと。プラスチックにシンナーが付着すると、プラスチックを溶かしてしまいます。
シンナーを使う際は細心の注意を払いましょう。

まとめ

タッチペンは車の傷をお手軽に修復するための商品です。塗装の経験がなくても簡単に色を塗ることができます。
車の傷は放置しておくと見栄えが悪いですし、傷が小さくても深い場合、その部分から錆が発生することもあります。小さな傷ならば、タッチペンで修復してあげることで見栄えもよくなり、錆の発生も抑えることができオススメです。
タッチペンは簡単に傷の修復をすることができますが、簡単な反面、板金修理のような完璧な仕上がりは期待できません。しかし、コンパウンドで研磨するなど、ちょっとしたコツを覚えておくだけで仕上がりをキレイにすることもできるのです。ぜひタッチペンを使い、キレイな状態でドライブを楽しみましょう。