古い車はなぜ税金が高くなるのか|維持費が高い場合の対処法

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車には各種税金がかかるので、それも含めて維持費と考えなければなりません。車関係の税金は複数ありますが、負担は常に固定されているわけではなく、年数の経過で変化するものもあるので注意が必要です。

特に古い車の場合は、税負担が重くなりやすいです。経年によって税金がどのように変わるのか、基礎的な知識を身につけましょう。

自動車にかかる税金を知っておこう

古い車の税金を理解するには、そもそも自動車全体でどのような税金がかかっているかを知らなければなりません。

古い、新しいに関係なく、車は所有しているだけで課税の対象です。使用の有無に関係なく、名義を持っているかどうかで課税対象が決まるので注意しましょう。自動車に関係する税金は、大きく3つに分けられます。

用途や排気量で決まる自動車税

自動車税は、車の名義を持っている人にかけられる税金です。税額は用途や排気量で決まり、自家用と事業用なら事業用のほうが安く、排気量が多いものと少ないものなら、少ないほうが税負担は小さいです。普通自動車の場合は、排気量に応じた税額の変動がありますが、軽自動車は金額が固定されています。

また、軽自動車の場合は、厳密には軽自動車税であり、通常の自動車税とは区分がやや異なります。普通自動車にかけられる自動車税は、廃車時の還付対象ですが、軽自動車税は還付されないことは覚えておきましょう。

自動車の重量で決まる自動車重量税

車両の重さによって決まる税金を自動車重量税と言い、これは車検時に数年分まとめて支払います。新車登録時の初回検査なら3年分、以降の継続検査なら2年分の支払いです。車両が重くなるにつれ、税額はアップし、軽自動車は定額、普通自動車は0.5トンごとに税率が変動します。

自動車重量税は、車検を更新する際に必ず支払わなければなりません。自動車税のように車を持っているだけで課税されるわけではありませんが、継続使用には欠かせない費用と考えましょう。

一定額以上の車の購入で課せられる自動車取得税

自動車は継続的にかかる税金だけではなく、購入時のみ発生する税金もあります。それが自動車取得税で、購入価額が上がるほど、税負担も増えると考えましょう。新車の場合は、購入価額の90%に対して税率がかけられ、税額が決定します。

税率は普通自動車で3%、軽自動車で2%です。中古車の場合は、この指標に残価率と呼ばれる価値算出方法を用いて、計算します。

税率は新車の場合と同様です。自動車取得税は新車、中古車関係なく購入時に発生しますが、対象となるのは購入価額が50万円を超えた場合です。50万円以下の少額の買い物なら、税金は発生しません。

古い車は税額が上がってしまう

車には複数の税金がかかるので、これらが維持費に加算され、負担になることは多いでしょう。特に継続で支払う自動車税と自動車重量税の負担は大きいですが、古い車だとさらに負担は増大する場合があるので注意しなければなりません。税額は一定の基準で引き上げとなり、一度上がった税額は戻らず、高い税負担を強いられます。

古い車への重課について

古い車の税額アップの対象となるのは、自動車税と自動車重量税の2つですが、そもそもなぜ重課となるのか、疑問に思う人は多いでしょう。重課となる主な理由は、環境への配慮を考えてのことです。車は使用しているだけで、環境被害を及ぼします。

新車時点では性能が良いので、悪影響があるといっても、程度は知れていますが、古くなって性能が落ちると、及ぼす影響は大きくなるでしょう。古い車への重課は、いわば環境への負担増大に対してのペナルティです。環境性能が悪いことから、その分高い税金を納めなければなりません。

古い車はどれくらい税金がかかるのか

どれくらいの重課となるかを知るためにも、自動車税、自動車重量税それぞれの支払い金額を知ることが大切です。これらは用途、排気量、車両重量といった要素で決まるので、一概に同じわけではありません。

しかし、重課税の比率については共通しています。古い車だとどれくらい負担が増えるのか、税額増加の割合を知ることが大切です。

古い車の自動車税額

自動車税は新車登録から13年目のタイミングで引き上げられます。普通自動車は15%アップ、軽自動車は20%アップとなるので注意しましょう。また、これはガソリン車の場合で、ディーゼル車だと11年目から重課対象なので、これにも注意が必要です。

環境性能の高いエコカーなら、税率アップにはなりませんが、通常区分の車だと等しく上がることは覚えておきましょう。

古い車の自動車重量税額

自動車重量税の重課のタイミングは、新車登録から13年と18年の2段階があるので、さらに注意が必要です。普通自動車だと13年以降で約39%、18年目以降で約49%も増税されます。軽自動車の場合は税率は低いですが、それでも13年目以降で約24%、18年目以降で約33%と負担は増えやすいでしょう。

エコカー対象者車の場合は、年数による増税がなく、通常よりも安い本則税率に従って金額が決定します。また、環境性能の高いものほど割引率が高く、減税どころか免税になる場合もあるでしょう。

税金を抑えるためにできること

現行の制度上、古い車だと税金が高くなるのは避けられず、長く使うほどに税負担は増します。車は税金以外にも費用がかかりますし、維持費を抑えるためにも各種コスト削減を考えなければなりません。税金を抑えるためには何ができるのか、維持費を抑える方法を知りましょう。

早めに乗り換えてしまおう

税金を安く抑えるには、早めに乗り換えを検討することが大切です。ガソリン車なら13年目まで、ディーゼル車なら11年目までに乗り換えることで、重課は防げます。税額は一度上がると以降下がることはありませんし、税負担を抑えたいならそもそも増税前に手放すのが基本です。

買い替えの際にエコカー対象の車を選ぶと、さらに税金は安くなります。エコカーは購入価額自体が高くなりやすいですが、長期的に見ると税額が安い分お得なので、長い目で見たコスパは良いでしょう。

廃車買取で乗り換え費用を抑えよう

税負担は早めの乗り換えで抑えられますが、そもそも乗り換え自体に費用がかかると心配する人は多いでしょう。乗り換えの際には、古い車を売却処分することが大切で、少しでも値がつけば買い替えの費用に充てて、負担を減らせます。

古い車でも、廃車買取業者のカーネクストなら、0円以上で買い取ってくれます。廃車処分に関する手続きも全て無料で、車両引き取りまでやってくれるので、古くなって動かせない車の売却もスムーズでしょう。

参考:カーネクスト

車にかかる税金を知って賢く乗り換えよう

車には税金がかかりますが、これは工夫次第で抑えられます。長く使えば必ずしもお得とは言えず、増税前に素早く手放したほうが、結果的にコストが下がることも多いです。

増税のタイミングや金額を把握して、使い続けるか、それとも買い替えるかを選ぶことが大切です。よりお得になる選択肢を選び、適切なタイミングで乗り換えて、税負担を賢く減らしましょう。

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