車をスクラップしたその後はどうなる?廃車後の車の行き先とは

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車を処分する際には廃車手続きを行いますが、これをやったその後、車はどのように処分されるのでしょうか。廃車後の車はスクラップ処分されるとイメージする人も多いかもしれませんが、実はそれだけではありません。スクラップ以外にはどのような処分方法があるのか、手放した後の愛車の行く末を知っておきましょう。

廃車とは2つの抹消登録手続きのことである

そもそも「廃車する」とはどのようなことを指すのかですが、これは簡単にいえば抹消登録をすること、つまり名義を抹消することです。

車を処分する際には、車体を手放すだけではなく、名義も抹消しなければなりません。この名義の抹消作業が廃車であり、2つの方法のどちらを選ぶかで、車のその後の行き先は変わります。

スクラップとなるのは永久抹消登録

廃車によってスクラップ処分となるのは、永久抹消登録と呼ばれる方法を取った場合です。これは軽自動車では解体返納と呼ばれます。どちらの場合でも、まず車をスクラップにし、その後名義の抹消手続きを行います。

手続き時には解体を証明する書類が必要で、解体報告を受けた日から原則15日以内に手続きをしなければなりません。文字通り永久に手放す方法であり、完全に車体を手放したい人におすすめの方法です。

基本的には全てスクラップ処分ですが、例外的に盗難や災害によって紛失した車があることも覚えておきましょう。スクラップ処分する場合に限らず、手元にない車の名義を完全に手放す際にも、永久抹消登録を用いることがあります。

一時的に登録を抹消する一時抹消登録

一時抹消登録も同じく廃車手続きですが、こちらは解体を必要としません。車体を保有したまま、名義だけを抹消できるのが特徴で、長期間使わない人や、車をコレクションして保有したい人が利用します。

車体をスクラップにしなくてよいので、売却して処分する際にも、名義抹消のために一時抹消登録を行う場合があります。文字通り一時的な抹消なので、再度名義を取得して使用を再開することも可能です。

また、反対に一時抹消登録でも、その後使用を再開せず、永久に名義を抹消したままにしても構いません。保有するだけなら何の手続きも必要ありませんが、その後解体する場合には、さらに解体届出をしなければならないことは覚えておきましょう。

これは一時抹消登録をした後に、永久抹消登録をするようなもので、解体後に手続きをして、車体を処分したことを報告する手続きです。

廃車した車のその後の行き先

廃車手続きの方法に関係なく、名義を抹消したなら、車体ごと手放す場合がほとんどでしょう。車体を手放す場合、車は業者に引き取られていきますが、その後はどのような場所に運ばれ、活用されるのか知っている人はあまり多くありません。愛車がどのような最後を迎えるのか、廃車後の行き先を知っておきましょう。

引き取りから解体まではリサイクル法により担当業者が分かれている

解体を伴う永久抹消登録の場合、スクラップ業者に引き渡し、廃車手続きを進めることになります。引き渡しの窓口はスクラップ業者やそこと繋がりを持つ業者ですが、その後の処分はひとつの業者だけで完結しているわけではありません。

一台の車を処分するだけでも、複数の業者が関与し、それぞれの担当となる部分を細かくリサイクルしています。

最終所有者から廃車の引取をする引き取り業者

まず出てくるのが、車の引き取りをする引き取り業者です。これは車を引き取り、スクラップ場まで運びます。自社でスクラップ工場を持っているなら、スクラップ業者が引き取り業者の役目を担うこともあるでしょう。

工場を持たない業者の場合、引き取りのみを専門としており、引き取り後は別の業者のスクラップ工場に持ち込み、リサイクルをしてもらいます。

フロン類の回収業者

車のエアコンにはフロンガスが含まれていることが多く、これを回収する業者も存在します。フロンガスは漏れ出すと環境に悪影響を及ぼすので、扱いが厳しく取り締まられています。

フロンガスの回収業者は、直接解体に加わるわけではなく、ガスを回収して環境に悪影響を及ぼさないよう正しい方法で処分するのが役目と考えましょう。

解体をする解体業者

引き取られた車は最初からプレスにかけられるわけではなく、まずは大まかに分解します。この時使える部品を探したり、素材単位でリサイクルできそうなものを選り分けたりするのも、解体業者の仕事です。

廃車になった車でも価値はまだまだ残っているので、無駄なくリサイクルするためにも、細かい部分まで分解し、必要に応じて補修もしながら部品や素材を回収します。

解体した車の破砕業者

全てのパーツを取り除いた後、ほぼ枠組みだけになった車は、プレスにかけられます。これを行うのが破砕業者であり、車のガラを回収し、処分する業者と考えてよいでしょう。破砕は細かく砕くといった意味がありますが、単に砕いて終わりではなく、これも資源として再利用されます。

車は無駄になる部分がほとんどないので、細かく砕いた後もリサイクルする道が残っていることは知っておきましょう。

一時抹消登録後は主に再販売される

名義を抹消しただけの車は、名義さえ登録すれば使えることが多いので、買取業者が引き取って再販されるケースが多いです。一時抹消登録で手放す場合も、車の状態によってはスクラップに回されることもありますが、自走可能ならほとんどの場合で再販と考えましょう。

再販といってもルートは国内外の両方にあり、状態が良いなら国内、悪いなら海外と輸出先を分ける業者も少なくありません。海外だと日本車は人気で、走りさえすれば売れるケースも多いので、ボロボロでも輸出してそれなりの値段で売れることはあります。

廃車にするなら買取業者を利用しよう

廃車は自分でやったほうがお得と考える人も多いかもしれませんが、実はそうとは限りません。業者に代行してもらったほうがよい場合も多く、金銭的なメリットで見ても、個人でやるよりお得になるケースもあります。廃車処分を検討するなら、買取業者を上手に使い、売却と廃車手続き、両方を業者に任せてしまいましょう。

買取業者がおすすめな理由

廃車時に買取業者に売却するのがおすすめなのは、不要な車でも値をつけて買い取ってくれる場合が多いからです。単に解体処分するだけだと、スクラップにかかる費用を請求され、マイナスが出ます。下取りに出すという方法もありますが、これだと査定が厳しく、お金にならないことも少なくありません。

買取なら業者によっては高値になることもあり、場合によっては廃車手続きまで無料で代行してくれます。サービスが充実している業者も多いので、お得さや処分のスムーズさを求めるなら、買取業者がおすすめでしょう。

廃車買取業者を選ぶならカーネクストがおすすめ

カーネクストは査定から車両の引き取り、廃車手続きの代行まで全て無料でやってくれます。通常なら全て含めると3万円程度することも多いので、これらが無料なのは大きな魅力でしょう。また、買取対応の幅も広く、どのような状態でも0円以上での買取保証をしています。

古い車や過走行車だけではなく、不動車や故障車でも値段を付けて買い取ってくれるので、確実に資金化したい人におすすめです。

参考:カーネクスト

愛着のある車は買取でスクラップを回避しよう

永久抹消登録で処分する場合、愛着のある車はスクラップにしなければならず、最後には跡形もなくなって、リサイクルに回されます。

買取で処分するなら、再販されるケースが多く、誰かに乗ってもらえる可能性は高いです。金銭的なメリットで見ても、買取に出すほうがお得なので、買取業者を上手に選んで、賢く愛車を手放しましょう。

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