新型コロナウイルスの影響で一部を除き休止していた運転免許の更新業務を、大阪府内全ての運転免許試験場と警察署で、7月1日(水)から再開されることが発表されました。
さらに大阪府では、今までのように直接運転免許試験場、または警察署に行くのではなく完全予約制となり、全国初のオンラインでの予約が可能になりました。
大阪府の運転免許更新のオンライン予約について、詳しく見ていきましょう。
運転免許更新のオンライン予約について
大阪府では、運転免許の更新業務が再開される7月1日(水)からの免許更新手続きのオンライン予約が、6月29日(月)からできるようになりました。
これからは完全予約制となり、オンラインでの予約、または電話予約をしなければ、免許更新を行うことができなくなります。
そのオンライン予約の手順などについて詳しく解説していきます。
新型コロナウイルス対策
新型コロナウイルス感染拡大防止のために、混雑を避ける目的で導入されたオンライン予約ですが、「3密」回避のために他にも対策が取られています。
通常、免許更新を受け入れる人数は1日あたり最大7,000人でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、半数の約3,500人に制限されます。
予約時に時間を選択することもできるので、より混雑を避けることができる仕組みとなっています。
運転免許更新のオンライン予約を行う前に
運転免許更新のオンライン予約を行う前に、いくつか確認しておくべきことがあります。
- 運転免許証と更新ハガキが手元に揃っているか
- 予約希望日は運転免許証の有効期間(延長措置を取っている場合は、延長後の有効期間)内であるか
- 予約希望日が運転免許証の更新期間内であるか
運転免許証の有効期間、更新期間などは勘違いが起こりやすいものでもあります。
一度、きちんと確認してから予約を行うようにしましょう。
運転免許更新のオンライン予約の手順
運転免許更新のオンライン予約を行う手順について詳しく見ていきましょう。
- 大阪府警のホームページに記載されているQRコード、もしくはURLから予約システムにアクセスする
- 記載されている注意書きをしっかり読む
- 「学科試験」と「免許更新」の項目があるので「免許更新」を選択する
- 自分が受けたい講習区分を選択する
- 免許更新の手続きを行う場所を選択する
- 免許更新の手続きを行いたい日時を選択する
- 氏名・生年月日・免許証番号を入力する
- 予約確定ボタンを押す
- 予約完了後に表示される画面を印刷、またはスクリーンショットで保存しておく(予約番号を控えるだけでもOK)
予約の時間帯によっては、講習を後日行うことになる可能性もあります。
一日で全て済ませたい場合は、できるだけ早い時間に予約するようにしましょう。
運転免許更新のオンライン予約のメリット
新型コロナウイルス感染拡大防止のために始まったオンライン予約ですが、それ以外にもメリットがあります。
大阪府では、土曜日に免許更新を行うことができる施設がなく、日曜日も門真運転免許試験場に限定されていました。そのため、日曜日の門真運転免許試験場はどうしても混雑してしまい、待ち時間がかなり長くなることがほとんどでした。
免許更新で休みの日が一日潰れてしまうのは嫌ですよね。しかし、オンライン予約では受付時間まで選択して予約することができるので、無駄に待ち時間を過ごす必要がなくなります。
また、平日に有給を取って免許更新を行っていた方も、オンライン予約で正確に時間を指定することができれば、一日休みを取らなくても半休などで済むかもしれません。
こんな方は電話で運転免許更新の予約を
基本的に大阪府での運転免許更新は完全予約制となり、予約をしなければ免許更新を行うことができません。しかし、オンライン予約よりも電話で予約してしまいたい、という方もいるかと思います。
大阪府では、インターネット環境がない方や、インターネットでの手続きが難しい高齢者などにも配慮し、オンラインだけでなく電話での予約も受け付けています。
それ以外にも更新はがきがない方や、期日前更新を希望する方などは、電話で予約を行う必要があります。その場合は、0570-00-5054(受付時間 平日9時~17時)から予約をするようにしましょう。
電話での予約や、免許更新に関する相談を行う場合は、氏名・生年月日・講習区分(優良・一般・違反・初回など)・免許証番号・免許の有効期間を伝える必要があります。
また、手元に更新はがきがある場合は、更新はがきと免許証を準備してから電話するようにしましょう。
オンライン予約時の運転免許更新手続き当日の流れ
今までのように直接会場に行くのではなく、オンライン予約をした上で行う免許更新手続きには、当日にもいくつか注意しておきたい点があります。
新型コロナウイルス対策を行う必要もあり、いつも通りの免許更新手続きとは異なる点もあるため、確認しておきましょう。
運転免許更新手続き当日の流れ
オンライン予約した後の、免許更新手続き当日の流れは下記のとおりです。
- 予約時に選択した受付時間に、選択した運転免許試験場、または警察署に行く
- 来場時に受付でQRコードが表示された画面のスクリーンショット、または印刷したものを提示する(15桁の予約番号を伝えるだけでもOK)
免許更新手続きの当日に、予約完了後の画面、または15桁の予約番号の提示ができない場合は、予約が無効となることがあります。
いつもは必要ないものなので忘れてしまいがちかと思いますが、予約したにも関わらず無駄足になってしまうのはもったいないので、必ず確認してから会場に向かうようにしましょう。
運転免許更新に必要なもの
免許更新に必要となるものは、基本的にオンライン予約開始前と変わりはありません。
- 運転免許証
- 運転免許証更新はがき
- 証明写真1枚(運転免許試験場で手続きをする場合は不要)
- ボールペン
- 更新手数料(2,500~3,850円)
- 高齢者講習終了証明書(更新時に70歳以上の人のみ)
オンライン予約が必要となる今後は、これに加えて予約完了後の画面、または15桁の予約番号が必要となります。
運転免許更新手続き当日の注意点
新型コロナウイルス感染拡大防止対策が取られ、初めてのオンライン予約が導入された後の免許更新手続きには、今までとは違った注意点も存在します。
- 予約時に選択した受付時間よりも早く会場に到着した場合、「3密」を回避するために外で待たなければならない可能性がある
- 指定された時間以外の受付はできない
- 今までのように予約なく直接来場した場合、免許更新手続きができない
- 必ずマスクを着用して来場する
- 発熱・咳・咽頭痛などの症状がある場合は来場を控える
体調が優れないなどの理由で来場が難しい場合は、改めて予約を取り直す必要があります。
慣れないオンライン予約ですが、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、これらの点に気を付けて免許更新手続きを行うようにしましょう。
運転免許更新期間を延長する場合の手続きについて
全国の都道府県警は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策の一環として、運転免許の更新・高齢者講習・免許取得における学科・技能試験などの一部業務を当面の間休止していました。
大阪府ではオンライン予約での免許更新手続きが再開したものの、まだそういった外出はなるべく避けたい、と思う方もいるかと思います。
そんな方のために、免許更新期間延長のために必要な手続きなどについて解説していきます。
運転免許更新期間は3ヵ月間延長可能
大阪府では、新型コロナウイルスの影響で通常の運転免許更新手続きを受けることができなかった人について、更新期限の前に、門真運転免許試験場、光明池運転免許試験場、または各警察署(大阪水上及び関西空港警察署を除く)に申し出ることで、更新期限を3ヵ月間延長することが可能となっています。
この有効期限延長申請の手数料は無料です。
しかし、この場合も当然、延長後の更新期間の間に、講習の受講や適性検査の受検を含む、通常の更新手続きを改めて受ける必要があります。
運転免許更新期間の延長に必要な手続きの方法
免許更新の有効期間を延長するために必要となる手続きは2通りあります。
- 本人または代理人が門真運転免許試験場、光明池運転免許試験場または各警察署(大阪水上及び関西空港警察署を除く)に行って申請する
- 郵送で申請する
直接運転免許試験場や警察署に行かずとも、郵送で申請できるのはありがたいですね。
運転免許更新期間を延長できる対象者
この免許更新期間の延長手続きを行うことができるのは、下記の条件に当てはまっている方です。
運転免許証の有効期間が令和2年9月30日までの方(既に失効している場合は除く)
新型コロナウイルス感染症対策における有効期間延長の手続きを既に行っており、免許証裏面に記載された延長期間の末日が令和2年9月30日までの方(既に失効している場合は除く)
自分の免許証の有効期間や、延長期間を確認しておくようにしましょう。
運転免許更新期間延長手続きの受付場所・時間
免許更新期間の延長手続きを行うことができる場所と時間は下記の通りです。
門真運転免許試験場 … 休日を除く月曜~金曜、日曜(8時45分~17時)
光明池運転免許試験場 … 休日を除く月曜~金曜(8時45分~17時)
各警察署(大阪水上及び関西空港警察署を除く)… 休日を除く月曜~金曜(9時~17時)
場所によって受付時間などが異なるので、必ず確認しておくようにしましょう。
運転免許更新期間の延長手続きに必要なもの
免許更新期間の延長手続きを行う際に必要なものは下記のとおりです。
本人による申請の場合の必要書類
- 運転免許証
- 更新連絡はがき(なくても手続きは可能)
- 更新手続開始申請書(大阪府警のホームページからダウンロードするか、窓口で入手する)
代理人による申請の場合の必要書類
- 運転免許証(申請者本人のもの)
- 更新連絡はがき(なくても手続きは可能)
- 代理人の身分証明書(運転免許証、健康保険証、マイナンバーカード、パスポートなど)
- 更新手続き開始申請書
- 委任状(委任者が太枠内に記入済のもの)
最後に
新型コロナウイルスの感染拡大防止のためではありますが、免許更新がオンラインで予約できるようになったのは助かりますね。
大阪府だけでなく、全国にこのオンライン予約は広まっていくのを期待したいところです。
また、新型コロナウイルスを理由に運転免許証を更新できず、免許を失効してしまった場合でも、新型コロナウイルスが収まったと判断されてから1ヵ月以内に申請することで、学科・技能試験を受けることなく、免許の再取得が可能となります。(失効後3年以内に限る)
気づいたら免許が失効してしまっていたという方も慌てずに、まずは相談窓口に相談してみましょう。