車の塗装に使用されるタッチペンをご存じでしょうか?
事故やぶつけたりなどして、大事な愛車にへこみなどの大きな傷がついてしまった場合などは、修理などに出すでしょう。
では、修理を出すほどまでではないが、気にはなるような小さい傷やこすれ傷をつけてしまった場合の対処法とは?
そのようなときに便利なのがタッチペンです。タッチペンは、車についた傷を気軽に修正することが可能となっています。ご自身で小さい傷を補修するとなると簡単に出来てきれいに修正したいですよね。
今回は、車の小さい傷の補修におすすめの方法であるタッチペンについてご紹介したいと思います。
車の補修に便利なタッチペン
タッチペンとは、車体についた傷や塗装の剥がれ落ちなどを修正するときなど、車の塗装、補修に使用される塗料のことです。タッチペンは、タッチアップペンやタッチペイントとも呼ばれています。まず初めに、タッチペンについて詳しくご紹介いたします。
タッチペンの種類
車の塗装、補修に使用される塗料であるタッチペンにはさまざまな種類があります。種類の違いは刷毛の太さや色です。各メーカーによっても細かく違ってきます。
少しでもきれいに仕上げるためには、タッチペンの使用を考えている車と同じメーカーの製品のタッチペンを使用するのが最適なのではないでしょうか。各自動車メーカーが専用タッチペンを販売しています。
タッチペンはカー用品店のほか、インターネットでの購入も可能となっていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。最適なタッチペン選びをされることをおすすめいたします。
タッチペンの色の選び方
タッチペンを使用する際に、もっとも重要となってくるのが色選びです。
たとえば同じホワイトでもメーカーなどによって少々異なってきます。単にホワイトを選んでも、いざ塗ると色身に差があり浮いてしまうかもしれません。せっかくご自身で補修するのであれば、きれいに仕上げるためにも適切な色を選ぶのが大事なのです。
タッチペンの色の選び方として、まず初めに補修したい車のボディカラーを調べます。車の詳しいボディカラーは、カラーナンバーを調べます。カラーナンバーは、型式表示プレートに記載もしくはカラーナンバーの書かれたシールが貼ってある場合があります。また、公式ホームページで調べることも可能となっています。
車のカラーナンバーが分かれば、あとは車と同じメーカーで車と同じカラーナンバーの塗料を選ぶだけです。
車の傷をタッチペンで補修する方法
タッチペンで車の傷を補修するには、タッチペン以外にも準備が必要な道具があります。こちらでは、車の傷をタッチペンで補修する際の手順について詳しくご紹介いたします。
タッチペンのほかに用意するものは?
タッチペンで車の傷を補修する際には、タッチペン以外にもさまざまな道具が必要となります。
きちんと準備をした方が仕上がりは断然きれいになるでしょう。タッチペンで車の傷を補修する際におすすめの揃えるべき道具をご紹介いたします。
一緒に用意しておくと良いもの
- コンバウンド
- コンバウンド用スポンジ
- 耐水ペーパー
- 脱脂スプレー
- マスキングテープ
- ワックス
- 布巾
最低限、上記の用意はした方が良いでしょう。
タッチペンで車の傷を補修する手順
タッチペンで車の傷を補修する際に、少しでもきれいに完成させるには?
以下の手順を参考にしてみてください。
タッチペンを使用する際の手順
- 傷がついている周辺を布巾などできれいにする
- コンパウンドで磨く
- 耐水ペーパーで磨く
- 脱脂スプレーを傷の表面にふく
- マスキングする
- タッチペンで塗装
- しっかり乾燥
- 再度マスキング
- 耐水ペーパーで磨く
- コンバウンドで磨く
- ワックスで艶出し
以上が、一通りの流れとなります。
手順だけを見ると一見多くて難しそうですが、ひとつひとつの内容はそれほど難しい内容ではありません。
タッチペンを使用する際のコツ
次にタッチペンで車の傷を補修する際のコツについてご紹介いたします。
きれいに塗装をするためのコツ
- 車と同じカラーの塗料を選ぶ
- 傷のサイズに合ったタッチペンを選ぶ
- 試し塗りをする
- 塗料はたっぷり使う
- 傷の深い部分にも塗料をしっかりとつける
- 傷口に合わせて塗り重ねる
- しっかりと乾燥させる
自分で車の傷の塗装をする際には、事前にきちんと調べ準備をすることが望ましいです。
乾燥時間の目安
きれいに完成させるには、しっかりと乾燥をさせることが大事です。
では、タッチペンで塗装をした後どのくらい乾燥をさせれば良いのか?
メーカーなど、どのタッチペンを使うかによっても乾燥時間は異なってきます。
きちんと容器に書かれた乾燥目安時間を確認することが、なによりも望ましいでしょう。
万が一、失敗をしてしまったときは?
タッチペンを使用するのが初めての方や慣れていない方などはうまくできるか不安な気持ちもあるでしょう。
では、もし万が一失敗してしまったときはどうするのか?
そういうときに便利なのが、塗料用のうすめ液です。また、タッチペンの補修に失敗したとき専用のスプレーなどのありますので、使用してみてください。
失敗をしてしまった以外にも、なんだか思っていたのと違うと感じたときや、やり直したいと思ったときなどは試してみてはいかがでしょうか。
※塗料用のうすめ液を使用する際は、取り扱いに十分注意しましょう。
タッチペンで補修できる傷と補修できない傷
タッチペンは車体についた傷や塗装の剥がれ落ちなどを修正できるといっても、タッチペンで補修できる傷とタッチペンでは補修できない傷があります。
次に、タッチペンで補修できる傷とタッチペンでは補修できない傷についてご説明いたします。
タッチペンで補修できる傷
タッチペンで補修ができる車体の傷としてあげられるのは、小さいひっかき傷などの浅い傷です。そのほか、表面の塗装が少し剥げてしまっている程度の傷なども、タッチペンできれいに補修できるでしょう。少しの傷であれば自分でタッチペンで補修するというのもひとつの良い案ではないでしょうか。
タッチペンでは補修できない傷
車のボディが破損しているような大きい傷や深い傷はタッチペンでの補修や自分で直すことは適していません。このような傷は修理屋さんなどに直してもらうのが良いでしょう。
まとめ
今回、車の塗装に使用されるタッチペンについてご紹介いたしました。
いかがでしたでしょうか?
手順だけを見ると、少し面倒そうや難しそうと感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、コツさえつかんでポイントをしっかり頭に入れておけば、思っているよりも簡単に出来るかと思います。
いくら大事に乗っていても、うっかり車に傷をつけてしまうこともあるでしょう。しかしたとえ小さな傷でも、修理に出すとなると思った以上の費用が掛かってしまう可能性もあります。かといってほったらかしのままにしておくと、傷の部分からサビが発生して傷が広がってしまう可能性も考えられます。そうなってしまうと、またさらに修理費用が加算してしまうことも考えられるでしょう。
車の補修をご自身でタッチペンでする際は、こちらの記事をぜひ参考にしてみてください。大事に乗っている車だからこそ、少しの傷などは自身で補修することによって、より愛着も沸くのではないでしょうか。