車は消耗品であり、いつかは故障して動かなくなります。完全に動かなくなるまで乗ってもよいですが、使い勝手を考えると少し早めに買い替えたほうがよいでしょう。
しかし、買い替えのタイミングが分からず、困る人は少なくありません。車の寿命は10年と言われることも多いですが、これを目安に適切な買い替え時を考えましょう。
車の寿命はどれくらい
車の買い替えで非常に困るのが、寿命がどれくらいなのかということでしょう。車は消耗品であるため、一生使い続けることはできません。
メンテナンス次第で長持ちはさせられるものの、それにも限界があります。まずは寿命を知り、そこから買い替え時期を探ることが大切です。
明確な定義はない
結論から言えば、車には明確な寿命はありません。何年、何十年乗ったから使えなくなるということはなく、メンテナンス次第で寿命は大幅に変わると考えましょう。しっかりメンテナンスをしている車なら、10年、20年と乗り続けることは可能ですし、最近の車は耐久性の高い作りになっています。
しかし、メンテナンスを全くせず、酷使していると、5年程度で故障してしまうこともあるでしょう。メンテナンスや使用の状況によって寿命は大きく変わるので、個人の使い方に依存すると考えて問題ありません。また、どこまでを寿命と考えるかにも個人差があります。
完全に動かなくなった瞬間を寿命とするのか、それとも故障が頻発する時点を寿命と考えるかも、人によって違うでしょう。明確な定義がないからこそ、自身でいつを寿命するのか、何らかの指標を持って決めなければなりません。
一般的に10年が寿命の目安とされている
車は明確な寿命が決められているわけではありませんが、一般的な基準では10年が目安とされています。これは経年劣化による消耗と使用による消耗が、比較的大きくなりやすい時期だからです。まず車は使っていなくても経年劣化、つまり時間の経過によって少しずつ消耗、劣化します。
大体10年くらいで多くのパーツが疲労して、修理や交換が必要になるでしょう。10年での整備は大幅な改修になることも多く、まとめて行うと数十万円かかることも少なくありません。整備して使い続けることは可能なものの、経済的なコストが大きくなりすぎるという意味で、寿命と考えられることが多いです。
また、走行距離による劣化も多く、平均的な水準では10年だと10万km走っている計算になります。10万kmで交換が必要な消耗品は多く、これもまとめて交換すると高い費用がかかります。その後も使用を続けることは可能ですが、維持費が高くなるという点が、10年が一般的な寿命と考えられている理由です。
10年以上同じ車に乗り続けるメリット・デメリット
一般的な水準では、10年が寿命と考えられており、この時期に買い替える人も多いです。しかし、10年以上経過しても十分使える場合も多く、買い替えが絶対にプラスになるとも限りません。
10年以上経過した車に乗り続けることには、メリットとデメリットの両方があります。それぞれ理解を深め、自分に合った買い替えのタイミングを見つけましょう。
10年以上乗り続けるメリット
長く乗り続けるメリットは、ローン支払いが終了した後にもたらされます。車をローンで購入している場合、10年だと全て払い終えていることが多いです。ローン完済後は月々の出費も減り、維持費が安くなることも多いでしょう。
もちろん、メンテナンスに費用がかかることも多いですが、状態次第では新車に買い替えるより、コストが低いこともあります。丁寧に使って高品質の状態を保ち続けられるなら、維持費も安く、ランニングコストがかなり低くなってお得でしょう。
10年以上乗り続けるデメリット
長く乗り続けるデメリットは、金銭的なものや、安全上のものと多岐にわたるため注意しなければなりません。10年乗り続けていると、各部位が故障、劣化しており、メンテナンスに費用がかかります。経年劣化する部品はほぼ確実に交換しなければなりませんし、これだけでも10万円以上することも少なくありません。
また、乗り続けるには車検を受ける必要があり、3年、5年、7年、9年…と続きます。10年だと4回受けていることになり、これだけでも10~20万円以上かかることも少なくありません。整備箇所が多いということは、それだけ品質が下がっているということで、安全上の問題も多いです。
少しでもメンテナンスを怠ると機能が劣化して、事故リスクは格段に高まります。安全に使い続けるためには、手間もお金もかけなければならず、これもデメリットのひとつです。
買い替えの判断基準となるタイミング
寿命の考え方は人によって違い、必ずしも10年で買い替えなければならないわけではありません。そのため、自分なりの買い替えの判断基準を持つことが大切です。どのタイミングで買い替えるのがおすすめか知り、最適な時期に買い替えましょう。
車検のタイミング
周期的に巡ってくる車検更新のタイミングは、買い替えに適しています。車検時期を目安にするなら、更新前に売ることが大切です。車検を更新してから売ると、費用分で大幅に損をすることも多いので注意しましょう。
更新したなら次回更新前まで買い替えは待ったほうが無難です。車検更新前に買い替えるなら、更新費用を丸ごと抑えられ、金銭的なメリットも大きいです。事前の点検・整備に時間もかかりませんし、各種コストを省略できるのは大きな魅力でしょう。
メーカー保証が切れた後
維持費が高くなりそうだと判断したタイミングで買い替えるのもおすすめで、この基準はメーカー保証から見極めましょう。故障時の費用を考えるなら、メーカー保証が切れたタイミングで手放すのがおすすめです。一般保証なら新車登録から3年か、走行距離は6万kmに設定されています。
一般保証が切れたタイミングではまだまだ新しいことも多いでしょうが、比較的きれいなうちに売ることで、リセールバリューは高くなります。早めに手放したほうが金銭的な負担が少ないこともあるので、高く売れるうちに売ってしまうのもひとつの手です。
また、オプションで特別な保証をつけているなら、5年か10万kmのものがあります。こちらを参考にしてもよく、保証が切れて故障したタイミングで買い替えを考えるのもよいでしょう。
モデルチェンジの前
買い替え時には、手持ちの車がいくらで売れるかも大切です。少しでも高く売りたいなら、モデルチェンジ前に手放しましょう。モデルチェンジで型落ちになってしまうと、リセールバリューは一気に下落します。
これはモデルチェンジに伴い最新モデルに買い替える人が多く、ひとつ前のモデルが一気に売りに出されるからです。市場在庫が過剰となるので、大幅に価値が下がって、この時に売ると損をします。
1年程度すると市場相場も安定しますが、モデルチェンジ前より平均相場は下がってしまうでしょう。車種によってモデルチェンジのタイミングが違うので、事前に情報収集をして売り時を見極めることが大切です。
自動車税が上がる前
継続的にかけられる税金は自動車税と重量税があり、ガソリン車の場合だと新車登録から13年経過すると増額されます。税金は一度上がると戻ることはなく、以降も高いコストを支払い続けなければなりません。高い税金を支払うのはもったいないので、増税前に買い替えるのもひとつのポイントです。
また、エコカー対象車はこの限りではなく、年数による増税はありません。また、ディーゼル車の場合は新車登録から11年で自動車税が増税となるので、この点にも注意が必要です。
ライフスタイルが変化するタイミング
車の必要性はライフスタイルによって変わり、生活環境が変わる時に買い替えるのもおすすめです。例えば結婚や出産によって家族が増えるなら、少し大きめの車が必要でしょうし、反対に子供が独立して夫婦だけになるなら、小さめに買い替えてもよいでしょう。
居住地による違いもあり、地方なら車は必須で、よく走れるものがおすすめです。反対に都市部では車の必要性自体がなくなることも多く、買い替えずに売却処分のみということもあります。車は単に持っているだけで便利なわけではないので、その時のライフスタイルに合わせた選択をすることが大切です。
廃車買取なら10年落ちの車でも売却できる
古い車、とりわけ10年落ち以上の車を売却する時に困るのが、買い手がなかなかつかないことです。10年落ち以上だと売りに出しても値段が付かず、反対に処分の費用を請求されることもあります。
しかし、廃車買取なら古い車でも買取が可能です。利用する業者を上手に見極め、少しでもお得な売却を目指しましょう。
古い車でも値段がつく
廃車買取で値段が付くのは、車をパーツや素材単位で評価できるからです。ディーラーや中古車販売店だと、基本的には問題なく走れる車しか評価してもらえません。しかし、廃車買取なら、たとえ走れないとしても細部の価値を評価してくれます。
リサイクル素材として評価してもらえる以上、全く値が付かないということはありません。0円以上で確実に買い取ってくれる業者は多いので、状態の悪い車ほど廃車買取に出したほうがよいでしょう。
廃車買取ならカーネクストへの依頼がおすすめ
カーネクストは古い車から10万km以上走った過走行車、果ては故障車まで買取対象です。どれも0円以上で買取保証をしているので、確実に資金化したい人におすすめでしょう。
また、処分のサービスも充実していて、コストをかけずに手放せます。査定やレッカーによる引き取り、廃車手続きの代行まで、全て無料で利用できます。費用なしで確実に値段を付けてくれるので、古い車も好条件で売却できるでしょう。
今後の車との付き合い方を考えよう
一般的には車の寿命は10年と言われることが多いです。しかし、これは目安であり、絶対的な指標ではありません。
10年以上使い続けることも、もっと早めに手放して、お得に使うことも可能です。自分に合った使い方を考え、買い替え時期も適切なタイミングを見極めましょう。