車を処分する際には、スクラップを検討する人も多いでしょう。スクラップの場合、費用をかけて解体してもらうだけではなく、買取対応で反対にお金がもらえることもあります。これは部品単位でも価値が付くからです。
スクラップの場合、部品にはどのような価値が付き、どのように活用されるかを知って、賢い処分方法を知っていきましょう。
車のスクラップ後の部品は
長年乗った愛車はスクラップ処分された後、どのように扱われるのか気になる人も多いでしょう。スクラップと聞くと、解体して捨てられてしまうと思う人もいるでしょうが、実は車の大部分は捨てずにリサイクルされます。
リサイクルの方法は大きく2つに分けられるので、それぞれの再利用方法を知って、スクラップの基本を理解しましょう。
別の車の部品として再利用される
スクラップにする車といっても、部品全部が完全に壊れているケースは珍しく、細かく分解すると、使える部品が残っている場合がほとんどです。使えるものは全て取り出し、別の車の部品に再利用されます。多少状態が悪くても、直して使うケースは多く、廃棄されることはほとんどありません。
取り出された分は中古品として販売されるので、ここで利益が上げられるからこそ、スクラップする車でも業者は買取が可能です。
素材としても再利用される
車によっては完全にボロボロで、部品としての機能が全く残っていないこともあるでしょう。使える部品が残っていないと価値は下がりますが、素材的価値が残っているので全く無価値になるわけではありません。
車は大部分が鉄やアルミ、樹脂でできていて、これらはプレスしたり、溶解処理したりすることで、素材として再利用できます。車を作る素材として再利用する場合もあれば、別の製品へと生まれ変わることもあるでしょう。
スクラップした際に捨ててしまうのは、ほんのわずかな部分だけであり、基本的にはほぼ全ての部品が、何らかの形で再利用されます。
自分では車の部品は取り外せない
スクラップを業者に依頼すると、費用がかかってしまうことも多く、これをもったいなく感じる人もいるでしょう。
少しでもコストを削減しようと自分で解体することを考える人もいるでしょうが、これには制限があるので注意しなければなりません。車のスクラップ、解体には厳しい取り決めがあり、誰でもできるわけではないことは覚えておきましょう。
自動車リサイクル法に反するため
車のスクラップは自動車リサイクル法という法律で明確に決められており、自分で解体することは、これに違反するので処罰の対象となります。車は有効な資源なので、都道府県知事から認可を受けた業者でなければ、スクラップできない決まりになっています。
個人の場合、ナンバープレートの取り外しも、解体行為に該当して違法となるので注意しなければなりません。また、これは個人だけに適用されるわけではなく、業者でも同じです。業者によってはスクラップ業者を名乗っていても、認可を受けていない場合もあります。
無認可の業者に依頼すると、トラブルに発展したり、場合によっては犯罪に巻き込まれたりする可能性もあるので注意しましょう。認可業者であるかどうかは、業者の信頼性を確かめる重要な指標なので、スクラップを依頼する際はこれを参考にすることが大切です。
後付け付属品は規制されていない
無認可の個人、業者によるスクラップは禁止されていますが、これは解体行為に該当することのみの制限です。解体行為は簡単に言えば車に最初から取りつけられているものを外すことなので、後から付けたオプション品は、自分で取り外しても問題ありません。
車を処分する際には、業者に頼んで部品を外してもらえますが、オプションが複数ついていると、その分取り外しの費用を請求されることもあります。自分でできるなら、余計なコストを削減するためにも、売りたくない後付けパーツは事前に外しておくとよいでしょう。
廃車手続きも必要
車はスクラップして終わりではなく、その後廃車手続きもしなければなりません。解体を伴う永久抹消登録の場合、解体報告を受けてから15日以内の手続きが原則となっているので、解体後は早めに行いましょう。廃車手続きは自分でもできますが、手間がかかりやすく、そもそも平日の日中に時間を取らなければなりません。
しかし、業者に頼むと代行手数料を取られることも多いので、手間や費用とのバランスを考えながら、よりお得かつスムーズに処分できる方法を考えることが大切です。
車を売ることを考えたら
車をよりお得に手放すなら、お金をかけた処分ではなく、売却によって手放すことを考えなければなりません。売却の方法は複数あり、スクラップして部品を売るやり方や、車自体を買取に出すやり方があります。
売ると決めた場合、どの方法がもっともお得に手放せるのか、それぞれの特徴を比較し、自分にとってプラスになるやり方を見つけることが大切です。
部品取りで収入は得られない
車は部品単位でも価値があるので、スクラップして部品取り用の車として買い取ってもらうことは可能です。しかし、部品取りの場合はそれほどの金額が付かないことも多く、そもそも個人では部品の持ち込みができない業者もあります。
全くお金にならないというわけではありませんが、資金化するのは難しく、取り外しに手間がかかってお金以外のコストが上がってしまう場合もあるでしょう。
収入がほしいならそのままの状態で買取査定を
金銭的なメリットを求めるなら、自分で後付けパーツの取り外しをし、部品単位で売るよりもそのままの状態で買取査定に出すおすすめです。買取査定に出すだけなら、手間はかからず、基本的には費用も無料です。
加えて、業者によってはパーツを高く判断してくれることもあり、スクラップを予定していたものでも、思わぬ高値で売れるケースもあります。買取査定に出すなら基本的には何も触らず、そのままの状態で売ったほうが、お得になりやすいことは覚えておきましょう。
買取業者はカーネクストがおすすめ
スクラップ予定の車をお得に売りたいなら、カーネクストがおすすめです。カーネクストは状態に関係なく0円以上で買取保証をしているので、不動車や故障車であっても値が付きます。
また、業者に持ち込むためのレッカー費用や、廃車手続きの代行手数料まで、費用は全て無料です。お金をかけず手放すことができ、かつ充実したサービスも受けられるので、個人で処分するよりお得度ははるかに高いでしょう。
参考:カーネクスト
車を賢く手放そう
車には部品単位、素材単位でも価値があるので、スクラップ業者に渡しても多少の資金化はできます。しかし、部品取りで売る場合は、利益が頭打ちになりやすいので、よりお得に手放すなら買取がおすすめです。
スクラップ処分以外にも手放す方法はあるので、少しでもお得なやり方を見つけて、賢く愛車を処分しましょう。