廃車手続きにはさまざまな種類があり、それぞれで費用が異なり、やり方によっても費用は変わります。はじめて廃車手続きする人は、費用の種類と相場について理解を深めておくと安心です。この記事では、廃車費用の相場について、さまざまな角度から紹介していきます。
あわせて、費用が高くなってしまう事例や安値に抑えるやり方についても徹底解説します。「無駄な出費を減らしたい」、「手続きの種類を知りたい」という人は、ぜひお役立てください。
廃車にかかる費用の種類と相場
廃車手続きの種類によって、手数料がかかるものと、かからないものがあります。基本的には、普通自動車と軽自動車によって異なります。また、レッカー代、解体費用、リサイクル費用は必要です。こうした廃車にかかる費用の種類と相場について深掘りしていきます。
普通自動車の廃車手続き費用
普通自動車には、二度と車を使えなくなる永久抹消登録と、税金などの支払いが一時的になくなる一時抹消登録という廃車手続きの種類があります。
普通自動車 廃車手続き | 収入印紙 | 印鑑証明書 発行手数料 | 解体届出 |
---|---|---|---|
永久抹消登録 | – | 300円~450円 | – |
一次抹消登録 | 350円 | 300円~450円 | – |
印鑑証明書の発行手数料は、個人と法人で金額が異なります。解体届出は、両方とも費用がかかりません。収入印紙は、手続きを行う場所の近くの販売所で購入可能です。
軽自動車の廃車手続き費用
軽自動車は、普通自動車とは異なり、印鑑証明書は不要です。そのため、手数料だけ支払います。そして、二度と車が使用できなくなる解体返納と、一時的に使用できなくなる自動車検査証返納届という廃車の手続きがあります。
軽自動車 廃車手続き | 手数料 | 印鑑証明書 発行手数料 | 解体届出 |
---|---|---|---|
解体返納 | – | – | – |
自動車検査証返納届 | 350円 | – | – |
普通自動車の手続き場所は、陸運支局ですが、軽自動車の場合、軽自動車協会です。
解体工場までのレッカー費用
動かない自動車であれば、レッカーで運ぶ費用も必要です。運搬する場所は解体工場までですが、距離や自動車の種類、業者によって費用は変わります。相場は10,000円程度です。
走れない車はレッカーが必要ですが、もし走行できる状態であれば、レッカー費用はかかりません。また、業者によっては、無料にしているところもあります。
解体業者に支払う解体費用
廃車にする自動車は、スクラップしなければなりません。この作業は、所有者本人が行うのではなく、業者に依頼します。相場は、10,000~20,000円程度です。詳しい金額設定は各業者に確認しましょう。
解体した自動車のパーツだけや金属のみを販売することは可能ですので、業者は利益を見込めます。だからこそ、解体費用を一切取らない企業もあります。
車の部品をリサイクルするためのリサイクル料金
リサイクル費用も、廃車する際には支払う可能性があります。しかしながら、多くの人が自動車購入時に支払っているため、不要なケースも多いでしょう。
金額は車種や排気量などによって異なり、6,000~18,000円程度が相場です。料金を支払っているのかどうかチェックしたい人は、自動車リサイクルシステムによって確認可能です。
廃車費用が相場よりも高くなるケース
廃車にするためには、手数料やレッカー代など、さまざまな費用がかかりますが、相場よりも高額になってしまう時があります。それは、手続きを専門業者や行政書士に頼んだ時です。税金を納めていない場合も、同様です。こうした廃車費用が相場よりも高くなるケースを見ていきましょう。
廃車手続きを業者や専門家に頼んだ場合
廃車手続きは、自身で対応しなくても構いません。代行業者や行政書士に依頼すれば、手続きを進めてくれます。しかしながら、無料でやってもらえるわけではなく、費用がかかります。相場は5,000~15,000円程度です。
もちろん、業者や専門家に頼んだ場合、時間や手間はかかりませんが、トータルコストが上がってしまうことは認識しておきましょう。
自動車税を滞納している場合
自動車税の納税は必須です。しかしながら、滞納している状態であっても、車の所有者ならば廃車手続きは行えます。廃車にしたとしても、自動車税の納税から逃れることは不可能です。
しかも、滞納している場合は延滞税がプラスされ、廃車に関する総額は高くなってしまいます。滞納を続けていると、廃車不可になるケースもあるため注意が必要です。
廃車費用を相場よりも安くするには
廃車費用をできるだけ抑えたい人にうってつけの方法がいくつかあります。まずは、廃車手続き後に返ってくる税金の還付金を申告することです。各種手数料が無料になっている廃車買取業専門業者に依頼することもおすすめです。このような廃車費用を相場よりも安くする方法を紹介します。
手続き後にもらえる還付金を申告する
廃車手続きする際、自動車税と自動車重量税を申告すれば、前払いした税金が戻ってくる還付金があります。自動車税は1年分、自動車重量税は車検の有効期間分、前払いしているため、途中で廃車にすると、税金を納め過ぎている状態です。
しかしながら、自動車税の還付金は、軽自動車にはありません。自動車重量税は、軽自動車にも適用されます。保険料も、解約手続きをすることで、戻ってくることがあります。
廃車買取業専門業者のカーネクストに買取を依頼する
廃車買取業専門業者によっては、廃車関連の手数料がかからず、しかも自動車が売れ、現金も手に入ります。カーネクストは、おすすめの廃車買取業専門業者です。グローバルに広がる販路を持ち、どのような自動車であっても、0円以上の買取保証があります。
ディーラーなどに廃車を依頼すると、引取り手数料、解体費用、廃車手続き代行費などがどうしてもかかってしまいますが、カーネクストはすべて無料です。しかも、全国どこでも希望する場所まで自動車の引き取りをしてくれるレッカーも、費用はかかりません。自動車税の還付手続き代行も、無料で受け付けしています。
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参考:カーネクスト
廃車費用の相場を理解してお得に車を処分しよう
普通自動車の廃車手続き費用は、永久抹消登録と一時抹消登録で異なります。後者にだけ収入印紙が必要なことを頭に入れておきましょう。また、軽自動車の費用は、解体返納であれば無料ですが、自動車検査証返納届には手数料が必要です。他の費用として、レッカー代、解体費用、リサイクル料金が挙げられます。
廃車手続きを業者や行政書士に頼んだ時、もしくは自動車税を滞納している時は、トータルコストが上がります。できるだけ費用を抑えたい人は、自身で手続きをしましょう。また、税金は期日までに必ず納めてください。
廃車費用を抑えるためには、手続き後にもらえる還付金を申告し、さまざまな費用が無料になっている廃車買取業専門業者を見つけましょう。廃車費用の相場を理解して、業者選びに活かしましょう。