自動車保険に加入する場合、任意保険には購入した車両にもしものことがあった場合に、車体の修理などに保険金額支払われる車両保険があります。しかし、乗っている車が古い場合にいくらの車両保険をつけるのがよいのか迷うこともあるでしょう。古い車に乗っていて車両保険に入りたい場合、4つの注意点についてみていきましょう。
車両保険とは
中古車を購入した際に車両保険を付けるかどうか迷うところです。任意加入の車両保険について、そもそもどのようなものなのかみていきましょう。
車両保険は自分の車に対する保険
自動車保険には加入が法律で義務付けらている「自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)」と保険会社が提供する「任意の自動車保険」があります。自賠責保険は人に対して事故などを起こした際に支払われる保険で、加入していないと車検も通りません。
任意保険には自賠責保険では賄えない、さまざまな保証をカバーする商品が用意されています。車両保険は保険会社の任意保険にあるオプションのひとつで、事故を起こした際に、自分の車に対する補償をするものです。相手側の車には適用されないので注意しましょう。
また、任意保険なので、保証の範囲は自分で設定が可能です。転落や当て逃げなどの際は免責にすることで保険料を安くもできます。
補償でおりる金額は車の時価で決まる
車両保険でおりる保険金は無制限に設定することはできません。保証でおりる金額は車両保険料によって決まります。では、車両保険料はどのように決まるのでしょうか。車両保険料は中古車市場の時価か車検費用などを参考に設定されます。
そのため、購入時の価格から年数が経つほど保証金額は減っていきます。車両保険金額は古い車になると新車購入価格の10%程度になることもあります。中古車の時価は主に「自動車価額月報」を参考に決められていますが、外車など掲載されていない車種などは車検費用を目安にすることもあります。
古い車での車両保険は4つのことに注意
長い間同じ車を乗り続けたり、中古車を購入する際には車両保険の仕組みをよく理解して決めましょう。古い車で車両保険を検討する場合は以下の4つのことに注意しましょう。
古い車の修理代が車両保険金額を超える
車の修理代はバンパーをこすっただけでも数万円はかかることが予測されます。古い車の場合、車両保険金額を10万円程度に設定できたとしても、すぐに使い切ってしまいます。車両保険がおりても保険金額以上に修理代がかかれば損をすることになってしまいます。
また、他の部品も消耗している場合、修理費用はさらに膨れ上がることになります。長い年数、長距離を走行しているほど修理代は高くなる傾向にあり、保険金額を高く設定すれば年間の保険代の負担が大きくなります。
車両保険金額に対して保険料が高い
任意保険は対人対物に関しては無制限でも保険料をある程度安く抑えることができます。しかし、オプションの中でも車両保険は年間の保険代が高額になる傾向にあります。車両保険金額を50万円に設定した場合、それだけで年間の保険代が10万円を超える場合も少なくありません。
4年間無事故で過ごせたら次の車検を取る時までに車両保険で支払われる金額よりも、支払った保険代の方が高くなる場合もあります。所有している車に適正な車両保険金額が受け取れるかよく検討しましょう。
車両保険の使用で毎年の負担額が上がる
もしも事故を起こしてしまい、自動車保険を使用した場合、保険の等級が下がり、翌年から自動車保険料全体が上がります。下がった等級は別の自動車保険会社にも共有されるため、一様に負担額は上がるのです。
保険を使用した内容にもよりますが、3年程度は保険料が高い等級が続くと、自費での修理費より保険料の上昇分の方が高くなり、保険に入る意味がなくなる場合もあります。
任意保険は利用するかどうかも保険者の自由なので、保険を利用しなくても済む程度の額なら自己負担をした方が毎年の自動車保険料を抑えられる場合もあります。
車両保険への加入を断られる
車両保険はその特性から車の初回登録から15年を越えた車両は、保険会社の規定で加入できないケースも多くあります。特にネットで保険料の安さをうりにする保険会社では、古い車両の車両保険は加入が断られるケースが多いです。
どうしても車両保険を付帯したい場合は代理店や保険会社と直接話すことで加入できるケースもありますが、かける保険代と受け取れる保険金額をよく考えて加入を検討しましょう。
加入を断られるということは、車両保険をつけてもメリットがないと捉えて、任意保険にどのような補償を求めるのかもよく検討することが大切です。車両保険をつけることで、保険代は予想以上に高くつく上、年を追うごとに負担も大きくなります。古い車での車両保険加入はよく検討しましょう。
車両保険なしの古い車での事故なら廃車買取
もし、車両保険をつけない古い車で事故を起こしたなら、修理をするよりも廃車による買取を検討した方がプラスにあなる場合があります。詳しくみていきましょう。
ディーラーでの引き取りでは費用の負担
事故を起こしてしまい、車両保険もなく、修理代も高額で廃車を検討する場合を検討してみましょう。乗っている車のディーラーに引き取ってもらおうとすると、レッカー代や解体費用、廃車の手続きなどに費用がかかります。
しかし、廃車買取業者を利用すると、これら廃車費用が無料になるほか、場合によっては買取によって収入が得られたりする場合もあります。古い車であれば、廃車買取を検討してみるのもよいでしょう。
おすすめはカーネクストで古い車の処分
廃車買取でおすすめなのはカーネクストです。カーネクストなら事故車でも不動車でも、多走行車でも0円以上での買取保証を行っています。日本全国レッカー移動も無料。廃車の書類手続き代行も、査定もすべて無料で受けられます。
世界中で中古車を販売しているカーネクストの販路を利用して、普通なら買取価格のつかない車でも思わぬ査定金額が出る場合もあります。
参考:カーネクスト
古い車の車両保険は費用対効果で決める
古い車に乗っている場合、車両保険をつけ万が一事故に遭遇しても、受け取れる保険金額よりも自己負担額の方が高くなる場合も少なくありません。
高価な中古車を購入し、ローンが残っている途中で廃車になってしまえば、ローンの清算が必要になります。廃車業者に廃車の依頼をした場合、買取額があればローンの足しにはなるかもしれません。また、車が古いほど受け取れる保険金額は低くなり、保険代も高くつくので、よく検討する必要があります。
中古車市場の時価などもみながら、車両保険をつけた自動車任意保険の見積額と比較して、費用対効果で決めましょう。また、事故を起こして保険を使うと翌年から保険代が高くなってしまい、費用対効果の見積もりも合わなくなってしまうので、安全運転に注意しましょう。