車に乗っていると、昨日までしっかりと動いていたのに、急に動かなくなることがありますが、そうなると大変です。仕事はもちろん、生活自体にも問題が出てくるでしょう。
なお、車が動かない問題には、操作のミスやスマートキーの電池切れなど、あなた自身で対処できるものと、ガソリン切れやバッテリー上がりなど、助けを呼ぶべきものがあります。今回は、この対処法を詳しく解説します。車が動かなくなっても慌てないように、しっかりとした知識を手に入れてください。
自力で解決できる車が動かない3つの原因と対処法
車が動かなくなったときには、自力で解決できることが原因なのかを、調べることが先決です。こちらは、主に車自体の問題ではなく、車の操作やスマートキーの電池切れ、季節的な問題が原因です。どうすればこれらに対処できるのかを、しっかりと把握してください。
車の操作を間違っていないかチェック
操作によって、車が動かなくなっていることもあります。例えば、AT車でギアが「P」に入っていない状態でエンジンをかけようとしていたり、MT車でクラッチを踏まずにエンジンをかけようとしていたりなど。
これらの場合は、ギアを「P」に入れてエンジンを掛ければ、エンジンが掛かります。また、しっかりとクラッチを踏んでエンジンをかけることで、これらの問題は解決します。なお、このほかにも、ハンドルロックが掛かったままになっていると動かないこともあるので、こちらも解除するようにしましょう。
スマートキーの電池切れは交換
スマートキーが電池切れのために、車を動かせないこともあります。この場合には、スマートキーの電池交換をすればよいのですが、車をとにかく動かさなければならないときもあるでしょう。
基本的にスマートキーは、メーカーごとによって対応が異なりますが、電池自体はディーラーや車用品店に行かなくても交換は可能です。ただし、電池がないときやとにかく動かす必要がある場合には、エマージェンシーキーで、一度は車を動かせます。
実は、スマートキーには緊急用のカギが内蔵されているため、こちらを利用すれば、ドアロックを解除してエンジンを掛けられます。このようにして、どうしても動かしたいときには対処してください。
冬にエンジンがかからないなら時間を空ける
実は、冬の寒さによってエンジンが掛からないこともあります。これは、バッテリーが寒さで十分な放電ができていないために起こる問題です。こちらが考えられる場合には、時間を空けてエンジンを掛け直してみてください。
また、仮にエンジンが掛かった場合でも、すぐにエンジンを切らないようにしましょう。すぐに切ってしまうと、またエンジンが掛かるのに時間が掛かるので、ある程度かけておいてから切りましょう。
助けを呼ぶ必要がある3つの原因と対処法
車が動かない原因は、自力で直せるようなケースもありますが、場合によっては助けを呼ぶ必要があることも。例えば、ガソリン切れやバッテリー上がり、部品の劣化や故障などの3つが原因の場合には、自分では対処が難しいので、JAFなどを呼んだり修理工場に持って行ったりしましょう。
ガソリン切れは助けを呼んで給油
ガソリン切れの場合には、助けを呼んで給油しましょう。手順としては、次の通りです。まず、走行中にガソリン切れになったら、ハザードランプを出して安全な場所に停車するようにしてください。そして、近くに友人や知人がいれば、連絡してガソリンを持ってきてもらいましょう。
ただし、必ずしも近くにいるとは限らないので、基本的にはJAFや保険会社、ガソリンスタンドに連絡してください。なお、近くのガソリンスタンドに連絡する場合には、ガソリン専用の携行缶を借りて給油しましょう。このように対処すれば、ガソリン切れの問題は解決します。
バッテリー上がりは保険やJAFでの対処がおすすめ
バッテリーが上がった場合は、保険やJAFでの対処がおすすめです。もちろん、自動車の知識が豊富であれば、ジャンピングスターターを装備していたり、ブースターケーブルともう一台の車が用意したりできれば、復帰は可能です。
しかし、知識を持っていない人や手間を感じる人も多いと思うので、基本的には業者に任せるようにしましょう。なお、保険やJAFなら条件次第では無料で対応できるので、自分で対応する手間を省いたうえで、お金が掛からずにバッテリー上がりを対処できるでしょう。
部品の劣化や故障なら修理に出す
車が動かなくなった場合で一番問題なのが、部品の劣化や故障です。主な原因は、セルモータ―の故障やヒューズ切れ、ファンベルトが切れる、オイル漏れなどがですが、自力で故障原因に気づくことは難しいでしょう。
したがって、JAFや入っている保険会社に連絡をして、修理してもらう必要があります。また、最終的にはレッカー移動で修理工場へ持って行き、直してもらいましょう。
車が動かなくなった時の最終手段は廃車買取
車が動かなくなる原因には、操作のミスなど自力で解決できる問題から、ガソリン切れなどで助けを呼ぶ必要があるケースなど、さまざまなことが考えられます。簡単に出費も少なく直れば問題ありませんが、部品の劣化や故障で動かなくなったときには、廃車買取を利用することが最終手段です。
動かなくなった車の修理費用は高い
故障などが原因で、動かなくなった車を修理しようとすると、高額な費用になることもあります。詳しくは以下の表をみてください。安いものでは5,000円ほどで修理できますが、オイルネーターやECUは特に高額です。この場合には、別の手段も検討したほうがよいでしょう。
項目 | 修理費用 |
---|---|
バッテリーの交換 | 0.6~5.1万円ほど |
オイルネーター | 5~10万円ほど |
セルモーター | 3万円~ |
ECU | 10万円~ |
エンジンの点火装置 | 0.5万円ほど |
燃料ポンプ | 1~5万円ほど |
車が動かないまま放置は損をする
修理費用が高額だからといって、車を放置すると損してしまいます。車は廃車にしなければ、自動車税が掛かりますし、借りている駐車場の代金も掛かり続けます。また、放置しておくと車上荒らしにあってしまうことも。
このように、放置はいろいろな面から損をするのでやめましょう。なお、不法投棄は絶対にやめてください。もし、発覚すれば罰則を受けることになります。
廃車買取なら動かない車も高額査定
もし、修理費用が高額であるなどの理由から、廃車を検討しているのであれば、廃車買取を利用するのがよいでしょう。実は、ディーラーでの下取りでは、0円で手続きの費用までかかる場合がありますが、これが廃車買取なら、0円以上の買取保証があったり、手続きが無料だったりします。
そのため、出費を減らせるだけでなく、買い替えの費用にすることもできます。なお、どこの買取業者を利用すればよいのかわからなければ、「カーネクスト」がおすすめ。
こちらは、レッカーなども無料でしてくれ、広い販路から高く買取してくれます。廃車買取を利用するのであれば、こちらを利用してみてください。
参考:カーネクスト
車が動かなくなっても慌てず対処法を実践
車の操作を間違っていたり、スマートキーの電池が切れたりしている場合には、自力で解決して車を動かすことが可能です。また、ガソリン切れや部品の劣化や故障の場合、JAFなどに助けを呼ぶ必要があり、場合によっては修理する必要があります。
さらに、もし故障などで車が動かなくなり、高額の修理費用が掛かる場合には、最終手段として廃車買取を利用する方法があります。車が動かなくなっても、慌てずに対処法を実践しましょう。