車を廃車にするのは、それ以上でもそれ以下でもありません。その後誰かが乗ることもありませんから、今の状態が何かよいとか、悪いとかいうことはないはずです。しかし、中にはキレイに掃除することが重要である場合もあります。ここでは「廃車前の掃除」とはどういうことなのかを、詳しく探っていきます。
廃車する車を掃除しておく必要はあるか
「どうせ解体するのだから汚れててもいい」「汚れていたらだらしなく思われそうだから掃除すべきだ」廃車する車を掃除するかどうかを考えると、この2つの間で悩みそうです。「廃車にする」という目的だけを考えた場合、掃除の必要はないのでしょうか。
掃除はする必要はない
実際問題として、廃車にする車は解体業車の手に渡ればすぐにスクラップ作業に入り、解体されます。特に掃除はしていてもしていなくても解体してしまえばどちらも同じ。掃除や洗車は特に必要ありません。
荷物やゴミがあっても廃車してくれる
あくまで解体する車なので、多少の荷物やゴミはあっても業者は引き取ってくれます。ただ、引き取りの際は念のため業者が車内をチェックします。
そこで空のペットボトルが1本落ちていたり、以前から積んでいた工具箱があるくらいならほぼ問題なく引き取ってもらえます。
しかし、明らかにゴミとわかるものを積んでいれば断られる可能性があります。どうしても引き取ってもらうなら、それらを下ろした状態でもう一度持ち込みましょう。また危険物を積んでいる場合はまず間違いなく引き取ってもらえません。
廃車前に車を掃除しておくメリット
中には「廃車にするのは一つの区切りだから」とキレイに掃除しておきたいという人もいます。廃車にするために特に必要ではないとしても、メリットも一切ないのでしょうか。
査定額が上がる可能性がある
最近は、廃車を専門に買い取ってくれる業者が増えてきました。そこでの買取では、車に買い取る値段をつける「査定」が行われますからキレイに掃除しておけば査定価格が上がる可能性もないではありません。
というのは車が汚れていれば査定で減点されるかもしれませんが、キレイなら減点されにくくなるからです。査定で減点を少なくできれば、査定額はそれだけ「高くなった」とも言えます。
貴重品など紛失するリスクが減る
いくら荷物を積んだままでも引き取ってくれるとはいえ、自分で何を積んでいるかわからないのは困りものです。
ゴミや捨てても構わないものだけならよいのですが、もしかすると車の中で落としたままのアクセサリーや現金、免許証といった貴重品は、残ったままだと車と一緒に廃棄処分されてしまうからです。
車の解体は流れ作業です。いちいち人が目で細かくチェックしながら進めるわけではありませんから、ある程度分解してしまえばあとは破砕処理するだけ。車と一緒に大切なものも失ってしまう可能性があります。
そう考えると、廃車を「キレイに掃除する」とまではいかかくても、普段見ないようなシートの下やダッシュボードの奥まで、なくなると困るものがないかどうかしっかりとチェックするために「片づける」と考えると、これには非常に意味のあります。
廃車前の車の掃除の仕方
実際は、廃車として引き取る車の中にはいろいろなものが残っているのが普通です。普段乗りなれた車だからこそ、そこにそれがあるのが当たり前ですから、特におき忘れた自覚がないのです。
ここではそんな「いらないもの」の例を紹介し、その他の掃除の仕方について解説します。
いらないものを片付けておく
掃除に取り掛かったらまず最初に「明らかにいらないものを片付ける」ことから始めます。続けているとだんだんと判断力がついてきて、どんどん素早く的確に「いる・いらない」を区別できるようになってきます。その仕上げとして、よくあるおき忘れの例をチェックしてみましょう。
- ダッシュボードの中の指輪:運転中に外し、ダッシュボードの死角に追いやられてしまう
- CDやDVD:定価ならさほど効果ではないかもしれませんが、廃盤など貴重なものがあるかもしれません
- 床の隙間やシートの陰に隠れたコイン:落とした自覚もないかもしれませんが発見は難しい
- カード類:ポイントカードや割引券ならまだしも、クレジットカードやETCカードはなくせば一大事です
定期的に室内を念入りに洗車する人は、どこに何があるかしっかり把握しているかもしれません。しかしガソリンスタンドでスタッフに洗車を依頼するなどあまり室内をみていない人はよい機会だと思って、念入りにチェックしてみましょう。同時に不要なものやゴミも、その都度袋などにまとめると一石二鳥です。
ニオイ対策をする
車も部屋と同じで、中にいる人独特のニオイがつきやすいものです。しかも自分ではなかなか気付かず、悪気はなくても乗った人にガマンさせてしまうことにもなりかねません。車のニオイにはさまざまな原因が考えられますが、よくあるものとして「タバコ」と「エアコン」が挙げられます。
タバコは車内の煙だけでなく灰皿に溜まったままも吸い殻もニオイの原因になります。ニオイは布製品の繊維の奥深くに付着するので非常に取りにくく、長く乗った車であるほど強烈なものです。このニオイを消すには、普段からタバコの吸殻はこまめに捨てることと、車内の布部分はシートクリーナーや中性洗剤を使って拭き掃除をすることです。
エアコンのニオイは内部に溜まった水に付着したホコリや繁殖した雑菌が原因です。空気が室内のこもるので、不快なだけでなく健康にも影響し、カビの胞子を吸い込めばアレルギーや喘息を引き起こすこともあります。エアコンのニオイは、空気中のチリやゴミをとらえるフィルターを交換すれば取り除けます。
ステッカーを剥がす
手軽なドレスアップとして、車にステッカーを貼っている人も多いはずです。しかしステッカーは車内外を問わず、中古車として販売するとき全てはがしてキレイにしなくてはならず、その手間がかかることから買取業車にとってはプラス要素が全くない「減点ポイント」です。
剥がす方法とは
ただ力任せに剥がそうとすると跡が残ってしまったりボディが傷つくことがありますから、面倒でも時間をかけて根気よく剥がすのが賢明です。接着剤の種類にもよりますが、多くは温めると柔らかくなるのでドライヤーや熱くした濡れタオルを使ったり、ステッカー剥がし専用の溶剤を使うと剥がしやすくなります。
剥がしてはならないステッカー
ただ、中には剥がしてはならないステッカーがあることも知っておきましょう。車検期限が記載されたシールや、省エネ基準を満たしていることを証明するシールは、剥がしたり傷つけてしまうとさらに査定が下がってしまう可能性があります。
掃除をしても再販できない状態なら廃車買取業者がおすすめ
いくら掃除して査定額を上げようとしても、買い取ってもらえない場合は、廃車にするのもよいのですが、廃車買取業者を利用するとよりお得に処分できます。
どんな車でも値段がつく
普通の車買取業者は、買い取った車を多少メンテナンスするなどしますがあくまで車として販売します。だから車として売れないものは買い取ってもらえません。しかし廃車買取業者は「車として販売する」だけでなく「パーツ」や、最悪の場合「鉄の塊」として売却するため、車としては価値がない廃車でも金額がつくことがあります。買取業者に買い取ってもらえないからと諦めることはないのです。
廃車買取業者はカーネクストがおすすめ
廃車で厄介なのは、廃車手続きです。手続きは、利用する窓口が平日の昼間しか開いておらず、用意しなくてはならない書類も多く面倒です。
その上、手数料がかかり、事前に解体業者に依頼して解体してもらわなくてはならず、そのための書類も手数料も必要です。乗らない車の税金がもったいないからと廃車にするのはかなり面倒なことなのです。ところが廃車買取業者「カーネクスト」なら、そんな手続きを無料で代行してくれ、しかも解体業者までのレッカー費用も無料、手続きに関する手数料も無料で廃車を引き取ってくれます。
さらにうれしいのは、どんな車でも「買取金額0円以上を保証」していることです。つまりどんな状態の廃車でも、一切の手数料が無料で全ての手続きもおまかせ、買取金額が戻ってくる可能性があるのです。カーネクストは、引き取った廃車をパーツ単位で世界中に販路を持っています。そのため他社に比べて20万円以上も高く買い取ることも珍しくありません。
また、査定は迅速で丁寧、もちろんわからないことがあれば親切に説明してくれるので口コミでも高い評価を得ています。
廃車前の掃除は必須ではないがやっぱりメリットがある
廃車にする前に車内を掃除することは、単に気分の問題ではなく、貴重品をなくさないため、買取で減額されないためには有効です。
しかし、ただ廃車にするのは費用も手間もかかり大変ですから、廃車を専門に買い取る業者に依頼するのがおすすめです。廃車買取業者の中には、かかる費用を無料にするだけでなく面倒な手続きを全て代行してくれる業者もあります。特にカーネクストはどんな車でも0円以上で買い取ってくれますから、お金が戻ってくる可能性もあります。
長い間乗ってきた車です。せっかくならよりお得に処分したいものです。もし状態がよくないなら、廃車買取業者に問い合わせてみましょう。きっと満足する方法を提案してくれます。