車は消耗品なので一定期間ごとに買い替えが必要で、この際には当然費用がかかります。買い替えの費用は、新しい車の購入代金とイメージする人も多いですが、実際には複数のコストがかかっているので注意が必要です。
買い替えの際にかかる費用とはどのようなものがあるか、内訳を知り、よりお得に買い替えるには何をすべきかについて、見ていきましょう。
値引きできない車の買い替え費用6つ
車の買い替え費用は大きく10個に分けられますが、そのうちの6つは値引きができず、固定の費用を支払わなければなりません。つまり、車を買い替えるうえで必ず必要な、ベースの費用ともいえます。絶対に必要な最低料金を把握しておくと、買い替えで発生するコストの全貌を把握しやすくなります。
新制度が予定されている自動車取得税
車を購入した際には、自動車取得税というものがかかり、普通自動車は3%、軽自動車は2%がそれぞれ購入価格に上乗せされます。しかし、これは50万円以上の車を購入した場合に限られ、それ以下なら税金はかかりません。
また、自動車取得税は、2019年3月現在では有効ですが、2019年10月には廃止される予定です。廃止後は新たに「環境性能割」という制度が導入される予定で、これは車の環境性能に応じて、0~3%の税率をかけるというものです。
簡単にいえば、エコカーを購入するなら非課税で済む場合が多く、それ以外なら課税対象になりやすいと考えられるでしょう。新制度が実施されてからは、購入金額ではなく、購入する車の性能に注目しなければなりません。
車に限らず発生する消費税
消費税は、購入する商品のほとんどにかけられる税金で、車も例外ではありません。これに関しても、2019年10月には10%と増税が予定されるため、コストを抑えたいなら増税前に購入するのがよいでしょう。
2019年3月時点では消費税率は8%であり、増税のタイミングで2%分、費用が上乗せされます。車は購入価格が大きくなりやすいだけに、2%でもかなりの差になりやすいです。また、増税直前には駆け込み需要も予想されるので、欲しい車を確実に手に入れたいなら、早めに動き出したほうがよいでしょう。
新車に買い替えで3年分支払う自動車重量税
新車購入時の車検は、初回検査で3年間有効です。自動車重量税は車検期間に応じて支払うものであり、新車購入時は3年分と、まとまった出費が必要なので注意しましょう。金額は車の重量によって違い、重いほど費用は高くなります。
また、環境性能によっては免税や減税もあるので、それらによっても金額は違ってくるでしょう。3年分だと、20,000~50,000円程度かかることも多く、買い替え時には大きな負担になりやすいので注意が必要です。
車の排気量で決まる自動車税
排気量が多いほど自動車税も高くなり、普通自動車だと30,000~50,000円程度が多いでしょう。もちろん、排気量が特に多い車なら、これ以上の費用がかかるので要注意ですが、一部エコカー減税対象車は、自動車税も減税が適用されます。
また、軽自動車は軽自動車税という別の区分になり、一律で10,800円とそれほど高くはありません。ただし、税金が安い分、廃車にしても還付はないので注意が必要です。普通自動車の場合は、廃車の方法に関係なく、廃車した時期に応じて還付が受けられます。自動車税は買い替え時だけではなく、年1回まとめて支払いが必要な、継続の費用でもあるので注意しましょう。
車種や装備で決まる自動車リサイクル料金
車は法律で、リサイクルについての取り決めがなされていますが、そのひとつに自動車リサイクル料金が挙げられます。これは単に「リサイクル料金」とも呼ばれるもので、車種や搭載している装備によって金額が異なります。大体6,000円から20,000円程度が多いので、事前にメーカーのホームページで確認しておくとよいでしょう。
リサイクル料金は、購入時に支払うことが基本ですが、先延ばしにして車検更新時や廃車時に支払うことも可能です。最終的に解体処分する際に、そのときの持ち主が支払っている必要があるので、売却によって手放すならリサイクル料金は還付されます。
処分時には絶対に必要な費用で、支払っても場合によっては戻ってきて損をすることはないので、購入時にまとめて払っておくとよいでしょう。
加入が義務の自動車損害賠償責任保険の保険料
車を運転するためには、強制加入の「自動車損害賠償責任保険」に加入しなければなりません。これは「自賠責保険」と略されることが多く、車検期間を全てカバーする範囲で加入が求められます。
そのため、新車に買い替える場合は36カ月や37カ月の加入で、中古車の場合は車検の残存期間に応じて加入します。自賠責保険は1カ月単位での加入ですが、12カ月や24カ月でまとめて加入したほうが、割安になることは覚えておきましょう。
自賠責保険料は、年度によって変わることもありますが、2019年3月時点では、24カ月だと普通自動車で25,830円、軽自動車で25,070円です。また、これも税金同様廃車時には還付対象になり、保険期間が残っているなら、保険会社に解約を申し出ることで、払いすぎた分を返してもらえます。
交渉できる車の買い替え費用4つ
10個の買い替え費用のうち、残りの4つは費用の交渉が可能です。方法によっては、費用をかけずに済む場合もありますが、全て削減できるとは限らず、あくまで交渉可能であることは覚えておかなければなりません。そのため、買い替えの資金は、ある程度余裕を持って用意することが大切です。
手続きの代行費用
車の買い替えでは、新規ナンバープレートの取得や名義変更、車庫証明書の発行といった、複数の手続きがあります。これらは業者にやってもらうと、それぞれ20,000円程度が相場ですが、自分でやるなら費用は一切かかりません。
また、業者によって値段設定が若干違うので、代行してもらう場合でも、交渉次第で安くなる可能性はあるでしょう。
買い替える車本体の費用
買い替えの際には、当然車の購入費用がかかりますが、これは値引き交渉が可能です。値引き交渉は、新車と中古車両方で可能ですが、基本的には中古車のほうが交渉しやすいことは覚えておきましょう。
新車でも交渉はできますが、定価での販売となっていることが多く、仮に割引をしてもらえても、端数を切る程度にしかならないことも多いです。
0円にできる納車費用
新しい車を購入し、納車してもらう際には手数料がかかることがあります。これは10,000円程度が相場ですが、業者によっては無料の場合もあるので、安くならないか交渉してみるとよいでしょう。
また、自分で業者まで取りに行くなら、納車費用はかかりません。この場合は、自分で運転して帰ることになるので、納車日に合わせて保険の切り替えをしておくとよいでしょう。
ディーラーの下取りで手数料
ディーラーでの下取りによる買い替えを選択する場合は、下取りに関する複数費用が請求されます。査定や車の引き取り、廃車手続きの代行といった複数コストが発生しますが、これらは交渉次第で安く済ませることも可能です。
また、そもそも下取りを利用しないなら、余計な費用がかかる心配もありません。下取り費用を抑えたいなら、処分方法を買い取りに切り替えることも一つの手でしょう。
買い替え費用の節約に車の買取専門業者
買い替えの費用を節約したいなら、利用時にコストがかからない買取専門の業者に、引き取りを依頼することがおすすめです。中でも、カーネクストは査定から車両の引き取り、廃車手続きの代行まで全て無料なので、利用するメリットは大きいでしょう。
加えて、古い車や故障車であっても、0円以上で買い取ってくれることも魅力です。買取保証が付いているので、確実に現金化でき、コストも抑えられて非常にお得です。
買い替えの費用を把握し新しい車の購入
買い替え時には、簡単に分けても10個の費用が発生するので、それらは全て把握しておかなければなりません。費用を正しく把握し、いかにして抑えるかを考えることが、お得に買い替えを進める秘訣です。コスト削減を工夫しながら買い替えを行い、新しい車を少しでもお得に手に入れましょう。