買ってよかった車ランキング最新版!トップ10にランクインした車種を解説

アメリカの消費者団体専門誌「コンシューマー・レポート」では毎年、自動車のブランドについて自動車の信頼性・走行性能・安全性・保有者の満足度などを総合的に100点満点で評価したランキングを発表しています。また、車のタイプ別にもランキングがつけられていて、信頼性の高さや走行性能など、実際に車を所有する消費者ユーザーからの評価により、トップランクの車を選出しています。

こちらでは、2022年に最も高い評価を受けた車種をボディタイプ別にご紹介します。車の乗り換えなどで、検討するボディタイプはすでに決まっているという方も参考にご覧ください。

最新のボディタイプ別【最高評価】車種ベスト10

2022年の普通乗用車ボディタイプ別(部門別)に最高評価で選ばれたベストカー10車種をご紹介します。(太字はアジアの自動車製造メーカー)

部門ブランド車名
電気自動車フォードマスタングマッハE
小型車ニッサンセントラ
サブコンパクトSUVニッサンローグスポーツ
小型SUVスバルフォレスター
ハイブリッドトヨタプリウス
中型セダンホンダアコード
2列シートSUVトヨタRAV4 Prime
3列シートSUV起亜テルライド
小型ピックアップトラックホンダリッジライン
高級ミッドサイズSUVレクサスRX

各部門の最高評価車種はどんな車?

2022年のボディタイプ(部門)ごとに、最高評価を受けた車種はどんな車となっているのでしょうか。こちらでは各車種ごとにご紹介します。

電気自動車部門:フォード・マスタング マッハE

米国の自動車製造ブランドであるフォードが、製造販売しているマスタングマッハEは、2019年に初代モデルが登場しました。ボディタイプは電動スポーツタイプ多目的車(SUV)です。発売後、一度は半導体不足の影響を受けて受注受付を中止していたものの2022年8月から再開しており、同年11月30日にはマスタングマッハEの15万台目が生産されたことを発表しています。フォードは2023年1月に、これからの電気自動車市場に向けてマスタングマッハEの増産と値下げを計画していることを明らかにしています。ただし、日本国内のフォードは2016年に撤退しているため正規ディーラーが存在しておらず、日本で購入するには並行輸入による購入を検討する必要があります。もともとの車体価格に、輸送費や関税等がかかるため価格帯はさらに高額になるでしょう。

小型車部門:ニッサン・セントラ

北米日産の製造販売している小型普通乗用セダンが、ニッサン・セントラです。セントラは、もともと日本国内ではサニーという車名で製造販売されていましたが、日本ではサニーの販売は終了し、現在は北米日産が製造販売しているセントラのみとなっています。小型車とはいっても、現行モデルのセントラの全長は約4,640mm/全幅約1,816mm/全高約1,445mmとなっており、日本国内で現在販売されている小型セダンであるカローラの全長4,495mm/全幅1,745mm/全高1,435mmと比べると、ひとまわり大きいことがわかります。2020年のモデルチェンジを機に、エンジンを1.8Lから2.0LのDOHC16バルブ4気筒エンジンへと変更されており、149馬力と加速力もアップしていることから高評価を得ています。

サブコンパクトSUV部門:ニッサン・ローグスポーツ

サブコンパクトSUV部門では、小型車部門と同じく北米日産が製造販売しているローグスポーツが最高評価車種となっています。運転が楽しいローグスポーツの特徴は、走行燃費率(燃料1ガロンあたりの走行マイル)が32mpgとなっており、パワーのある2.0Lエンジンを搭載していながら低燃費となっています。また、インテリジェント4WDシステムにより、悪路走破性が高く雨期などの路面状況が悪いタイミングでも、安定した走行性能をもっています。また、高評価を得たポイントとして、現行モデルに搭載されている高度なドライバーアシスト機能により、万が一の事故の際に車が歩行者を検知するセンサーを搭載しており、センサーが検知すると衝撃を軽減するための自動緊急ブレーキが作動する仕組みとなっています。

小型SUV部門:スバル・フォレスター

小型SUV部門では、スバルのフォレスターが最高評価を得た車種となっています。フォレスターが高い評価を得ているポイントの一つが、ベースグレードから標準装備されている最新の安全装備です。フォレスターに搭載されている標準装備のEyesightは、2008年から市場に投入された運転支援機能です。Eyesightのドライバーアシストテクノロジーは、車に取り付けられたステレオカメラにより交通の動きを監視していて、ドライバーの操作をサポートします。Eyesightの機能により、走行中の区画線や先行車をカメラで認識する事で、高速道路移動での渋滞時などのアクセル・ブレーキ・ステアリング操作をアシストし、ドライバーの運転負荷を大幅に軽減することができます。

ハイブリッド部門:トヨタ・プリウス

ハイブリッド部門で最も高い評価を得たトヨタのプリウスは、世界初の量産型ハイブリッドカーとして日本市場では1997年に、北米市場では2000年に初めて登場しました。北米に登場してから20年が経過した2020年には、20周年記念モデルが販売されるなど国内だけでなく世界で人気の高い車種となっています。ハイブリッド車というと、ガソリンエンジンとモーターのふたつのパワートレーンを持つため元々低燃費車が多いボディタイプ別ではありますが、そのなかでも特にトヨタのプリウスは低燃費車として知られています。今回最高評価を得たプリウスの走行燃費率(燃料1ガロンあたりの走行マイル)は、52mpgとなっており、先代モデルの44mpgから大幅に燃料消費率が改善されています。

中型セダン部門:ホンダ・アコ―ド

中型セダンの最高評価を得たホンダのアコードは、北米向け仕様車の第11世代モデルが2023年1月から販売中となっています。2022年の最高評価となった第10世代アコードは、1.5Lと2.0Lの直噴ターボ付きエンジンを搭載したモデルと、ハイブリッドシステムを搭載したモデルの3パターンが用意されていて、なかでもターボ付きガソリンエンジンの1.5L車が高い評価となっています。1.5L直噴ターボ付きエンジンは、先代モデルの2.4LL自然吸気エンジンよりも高い出力を可能にしているものの、燃費性能が向上しています。10世代アコードの平均走行燃費率は平均で31mpgと、パワーのある中型セダンにおいても高い燃費性能をもっていることから評価を得る結果となっています。

2列シートSUV部門:トヨタ・RAV4 Prime

2列シートSUVのなかで最高評価となった車種は、トヨタのRAV4 Primeです。RAV4 Primeは、AWD(全輪駆動)で302の高い馬力をもつ走破性の高いSUVです。プラグインハイブリッド車となっており、電気モーターのみでも42マイルの走行が可能で、燃費性能は94MPGeを達成しています。内燃機関と電動モーターの二つのパワートレーンをもつため、ロングドライブ中の給電の不安もなく、快適に走行を続けることができます。燃費性能などから電気自動車を検討し始めているユーザーからは、外部充電ができて、長距離運転も安心といった点に対し高い評価を得ています。

3列シートSUV部門:起亜・テルライド

3列シートSUV部門で最高評価を得た車種は、起亜のテルライドです。起亜は、韓国の自動車メーカーで、1998年からは現代自動車を構成する自動車グループのひとつとなっています。起亜のテルライドは、2020年のワールドカーオブザイヤーにもなった人気車種で、3列シート7人~8人乗りのミドルサイズSUVとなっています。アメリカではミドルサイズと言われているものの全長500cm、全幅199cm、全高170cmは決してミドルではなく、日本国内では大型SUVといわれるサイズ感になります。ボディサイズは大きく、キャビンや荷室も広くて充実しており、車高が高く運転のしやすいユーザーフレンドリーな操作感があります。そして3列シートSUVで、こだわりのあるエクステリアデザインではあるものの、販売価格は抑えられていて購入がしやすいという点が最も高い評価を得ている理由です。起亜の車は日本国内に正規ディーラーがなく、並行輸入等の購入方法が必要な車です。

小型ピックアップトラック部門:ホンダ・リッジライン

小型ピックアップトラック部門で最も高い評価を得た車は、ホンダのリッジラインです。リッジラインは2005年に初代モデルが登場していますが、海外市場での販売となり、日本国内仕様車はありません。現在は第2世代のリッジラインが販売中で、より痒い所に手が届く充実した装備と、シンプルで実用的なピックアップトラックとなっています。充実した装備のポイントは、錆つきづらい複合ベッドです。ピックアップトラックは後部シートが狭い印象であったり、簡易的なものといったいイメージがあるかもしれませんが、リッジラインは活用しやすい後部シートとなっています。またトランク部分にはサブトランクもついておいり、充実した積載能力をもっています。

高級ミッドサイズSUV部門:レクサス・RX

高級ミッドサイズSUV部門の最高評価を得た車種は、レクサス・RXです。レクサス・RXの現行モデル第5世代は、直列4気筒エンジンを搭載していますが、今回の評価を得たモデルである第4世代は、V型6気筒エンジンを搭載したパワフルモデルとなっています。高い出力による素早い加速力と静粛性による高級感、贅沢さのあるエクステリアとインテリアデザインを併せ持つレクサス・RXは、価格は45,920ドル~と高額ですが、高級クロスオーバーSUVのなかでもトップランクの高評価を得ています。

最新の信頼性の高い自動車製造ブランドのBEST5

2022年11月に発表された、信頼性の高い新車を製造する自動車製造ブランドのBEST5は下記のようになっており、日本のブランドが4社ランクインしました。以下はランキング順のブランド名と各スコアです。

  1. トヨタ 72
  2. レクサス 72
  3. BMW 65
  4. マツダ 65
  5. ホンダ 62

信頼性の高いアジアの自動車製造ブランド

今回上位のベスト5には4つのアジアの自動車製造ブランドがランクインしていました。信頼性スコアは0~100ポイントのスケールで計算されますが、各ブランドが製造する主要車種を所有するユーザーから、各車のエンジンやトランスミッションのほか、搭載する電動システムなどのトラブルなどについてデータを収集してつけられたものになっています。今回も、30万台を超えるデータから得た評価を、スコアにおこしたものとなっています。

そのなかでも上位のトヨタとレクサスは72ポイントと、高い信頼性スコアを獲得しています。スコア平均評価は41~60となっているなか、ベスト5は軒並み平均以上のスコアで、特にアジアの自動車製造ブランドはエリア別でも平均59と高いスコアを獲得していることから、海外市場においても高い評価を得ていることがわかります。

まとめ

日本を代表する自動車メーカーの車種が、ボディタイプ別のトップ車種にも選ばれており、海外においても日本の自動車製造ブランドへの信頼の高さが揺るぎないものとなっていることがわかります。

今回参考とした自動車の信頼性スコアや、満足度の高い車のランキングは、海外市場のユーザー調査をもとになっていましたが、日本の自動車製造ブランドの人気が高いことがわかりました。今後、車の乗り換えを検討されている場合は、信頼性の高い車や満足度の高い車をチェックしてみてはいかがでしょうか。