事故車でも完全に故障しているとは限らず、軽度なものならそのまま乗れたり、修理すれば乗り続けられたりするケースも少なくありません。しかし、事故車は総じて安全性に問題が出やすいので、使用には注意が必要です。事故車の安全性はどれくらいあるのか、リスクや安全に乗るポイントも含めて知っておきましょう。
事故車に安全性はあるのか
そもそも事故車という時点で、安全性があるのか疑問を持つ人もいるでしょう。事故によって損傷しているなら、多少なりとも劣化は進んでいるはずで、安全性が下がっていても不思議ではありません。しかし、同じ事故でもその時々で被害状況は違うので、安全性は事故による被害で左右されると考えましょう。
修理をしても完全ではない
事故によって大幅に損傷した場合、例えばフレームが損傷したり歪んだりすると、修理しても完全に元通りにはなりません。見た目は綺麗になっても、細部に不具合は残り続け、いつ故障するとも分からないので注意が必要です。
これはフレームに限ったことではなく、ほぼ全ての部分に該当すると考えましょう。事故で一度故障したものは、修理しても以前のような状態に戻ることはなく、多少なりとも劣化していることは知っておかなければなりません。
走行は可能だが耐久性は低い
修理が可能な程度の損傷なら、直せば走行は可能です。しかし、走ったとしても、事故による影響が残っていることは確かで、損傷した部分は耐久性が下がっているので気を付けたいです。また同じような事故を起こした場合、以前に損傷した部位へのダメージは、さらに大きくなるでしょう。
耐久性が下がるという意味では、安全性は少なからず下がっているので、事故後に継続して使用するなら、これまで以上に安全運転を心がけなければなりません。
後部の損傷であれば影響は少ない
事故によってダメージを受けた場合でも、車の後部が多少へこむ程度なら、ほとんど影響はありません。後部が損傷した場合、衝撃によるダメージが、ハンドルやエンジン部分まで到達しづらいことが理由です。つまり逆にいえば、車の前部の場合は、多少のダメージでも性能に支障をきたしやすく、安全性も下がりやすいので注意が必要です。
もちろん、後部でも大きく損傷する場合は安全性が下がります。影響が全くないわけではなく、あくまで少ない程度なので、新車と比べれば、多少なりとも安全性が下がっていることは、理解しておきましょう。
事故車を安全に乗るためのポイント
事故車でも、修理して乗り続けることは可能で、被害の程度によっては問題なく走れます。しかし、安全性の面から考えると、事故車は油断できないため、通常の車よりも扱いは慎重にしなければなりません。事故車を安全に乗るためのポイントを知り、安全性は十分に考慮して乗りましょう。
こまめにメンテナンスを受ける
事故後、損傷した部分を直すことはもちろん、その後も定期的にメンテナスを受け、常に品質を高めておくことが大切です。通常の車でも、長持ちさせるためにはこまめなメンテナンスが必要ですが、事故車の場合は特に頻度を増やして手入れしなければなりません。
メンテナンスを怠ると、突然故障して動かなくなることもあるので注意が必要です。こまめに手を加えていれば、不具合にも気づきやすく早めに対処できるので、より安全に乗り続けられるでしょう。
早めに買い替えを検討する
車はいずれ買い替えが必要なので、事故車の場合も買い替えを検討することが大切です。もちろん、修理して乗り続けることは可能なので、事故後すぐに手放さなければならないわけではありませんが、通常の車より早く手放すことは意識しておきましょう。
事故歴や修復歴のない車でも、10年を超えると故障や不具合が増え、これを機に手放す人は多いです。事故車の場合は、安全性を考慮するならさらに早めに手放すことがおすすめで、5~7年程度で買い替えればより安心でしょう。
事故車に乗り続けることのリスク
車の耐久性や性能は日々上がっており、事故車であっても念入りにメンテナンスをし、乗り続けることは可能です。しかし、常にリスクがあることは事実です。事故車に乗り続けると、どのようなリスクがあるのかを知り、安全性への意識をさらに高めましょう。
フレームの歪みが大きくなる
事故による衝撃で各部位が故障したり、衝撃を受けて変形したりしていると、車のバランスが崩れ、フレームが少しずつ歪みます。これは、フレームの損傷の有無に関係なく起きることで、細部の変形から、少しずつフレームに影響して、被害が大きくなることもあるので注意が必要です。
フレームが歪むと、足回りや各種性能にも影響し、操作性は格段に落ちてしまいます。いつ故障して止まってしまうか分からず、大きなリスクを抱えた危険な状態といえるでしょう。
手放すときに安く買い叩かれてしまう
事故によって劣化した車は、買取市場では価値が下がります。特に修復歴が付いていたり、事故後も継続使用して、さらに劣化が進んでいたりすると、ほとんど値が付かないこともあるでしょう。
いざ手放そうと思っても、安値でしか売却できずに買い替えで困ることもあるので、価値が下がり切る前に、早めに手放すことも一つの方法です。事故後の使用期間が長くなるほど、価値はどんどん下がることは理解しておきましょう。
事故車をお得に処分するには
事故車だと値が付かない、または、費用を出して処分してもらうしかないとイメージする人もいるでしょう。しかし、事故車であっても最低限の価値は残っているので、買取に出して利益を得ることは可能です。諦めて処分せずに、少しでもお得に手放す方法を考え、事故車を上手に売却しましょう。
廃車専門の買取業者に依頼する
事故車を買取に出す場合は、廃車や事故車専門の買取業者を選ぶことが大切です。ディーラーや中古車販売店でも引き取ってくれる場合はありますが、査定額が付かなかったり、処分の費用を請求されたりすることも少なくありません。
廃車や事故車買取の専門業者なら、ボロボロの車からも価値を見出すノウハウを持っているので、どれだけ損傷が激しい事故車でも値を付けて買い取ってくれます。
カーネクストに買取を依頼する
カーネクストは故障車や不動車、事故車まで何でも積極的に買い取ってくれます。どのような状態でも、0円以上で買取保証をしているので、事故で大幅に損傷した車にも価値を見出してくれるでしょう。
また、車両の引き取りや廃車手続きの代行も無料なので、車が動かせない場合でも、スムーズに引き取って処分してくれます。処分のコストは完全無料で、確実に値を付けてもらえるので、事故車を買取に出すなら特におすすめです。
参考:カーネクスト
事故車に乗るときはしっかりと安全性を確保しよう
事故車でも乗り続けることは可能ですが、小さくてもリスクは必ずあるので注意しなければなりません。安全性を考慮することが大切で、普通の車よりも慎重に扱う必要があります。
場合によっては、買い替えたほうがよいこともあるので、事故車に乗るならとにかく安全性を意識して、危なげない利用方法を考えましょう。