愛車が事故で損傷した場合、継続して使用するなら修理をしなければなりません。事故修理の際には、いくら費用がかかるのか疑問に思う人も多いでしょう。万が一の事態にも素早く対処できるよう、あらかじめコストを把握しておくことが大切です。
また、事故時には保険が適用できる場合もあります。事故修理にかかるコストや保険適用のポイントを知って、愛車を上手に直しましょう。
車の事故修理の費用は変動する
まず大前提として知っておきたいのが、事故修理の費用は変動するということです。ひとくちに事故といっても、内容は状況によって違い、当然どのような被害が出るかも異なります。
事故内容によって、また車の状況によって費用は変動し、安く済む場合もあれば、思いのほか高く付く場合もあることは理解しておきましょう。
故障の程度と箇所
事故修理の費用を大きく左右する要素は、故障の程度と箇所です。基本的には故障の程度がひどいほど、費用は高くなると考えましょう。箇所については、もともとのパーツの価値の高さによる違いが大きいです。
例えば同じ程度のダメージを受けていても、バンパーが故障した場合と、エンジンが故障した場合では費用は大きく違い、高くなるのは後者です。バンパーの修理なら1万円から高くても15~20万円程度で済みますが、エンジン故障の場合は、最安値で15万円程度からということがほとんどでしょう。
修理費用で特に高く付きやすいのは、エンジンやフレームといった、車の基幹部分です。これらが大幅に損傷している場合は、数十万円から、場合によっては数百万円程度かかることもあります。反対にボディの傷程度ならそれほど費用は高くならず、軽くこすった程度なら、数千円程度で直せることもあるでしょう。
車種による違いも
同程度のダメージで、同じ箇所を故障している場合でも、車種によって費用が異なることも多いので注意が必要です。基本的には軽自動車のほうが安く、普通自動車のほうが割高になりますが、この違いはそれほど大きくありません。
問題は国産車か外車か、あるいは高級車かどうかなどの違いにあります。外車や高級車の場合は、パーツの取り寄せに費用がかかったり、修理に特別な技術を要したりと、修理費が高くなる要素が多いです。場合によっては、同じ修理でも倍近く費用がかかることもあるので注意しましょう。
もともとの車の価値が高いほど、修理費用は高くなりやすいといえます。量産されている車なら修理はしやすいものの、数が少ない特殊な車は修理が困難になりやすく、費用も高くなりやすいでしょう。
車の事故修理をディーラーに依頼すると
実際に事故で愛車が損傷してしまった場合、どの業者に修理に出すべきか迷う人は多いでしょう。馴染みの業者があるならよいですが、普段あまり業者と関わりがない場合は、修理の依頼先を見つけるだけでも一苦労です。
車の業者と考え、ディーラーをイメージする人は多く、実際にディーラーでは事故修理も請け負ってくれます。車関係のトラブルはディーラーを利用するとイメージする人もいるでしょうが、事故修理時にはディーラーならではの特徴を理解した上で、利用しなければなりません。
作業の品質は高い
ディーラーは車のプロであり、高い技術を持った整備士も数多く在籍しています。そのため、作業の品質は非常に高く、かなりダメージの大きい車でもきれいに直してくれるでしょう。
もちろん、修理不可能なダメージを負っている場合は、手が付けられないため直しようがありませんが、修復可能な範囲の損傷なら、対応してもらえます。作業の品質は高く、作業後のアフターサービスも充実しているので、手厚いサービスを受けたい人にはおすすめです。
費用は高額になりやすい
ディーラーは作業の品質が高く、その他サービスが充実している分、費用が高額になりやすいので注意しなければなりません。同じ車の同じ箇所を直した場合でも、その他業者と比較すると、費用はもっとも高額になるでしょう。
事故修理を行う際には、費用を取るか、作業の品質、サービスを取るかを考えることが大切です。少しでも安く直したいなら、傷の程度や車種に関係なく、ディーラーでの修理はおすすめできません。費用を取るなら、修理工場への依頼がおすすめです。
修理工場は業者ごとに修理の腕や費用が大きく違っているので、見極めが難しい点が難点でしょう。その代わり信頼できる業者を見つけておくと、より安価でスムーズに直してもらいやすいです。
車の事故修理に保険を使う際のポイント
任意の車両保険に加入しているなら、事故修理に保険を適用し、費用を捻出できる場合があります。まずは加入している保険の内容を確認し、適用できるかチェックすることが大切ですが、それだけではなく本当に適用させるべきかも考えましょう。
保険は使えるからといって、適用させて必ずしもお得になるとは限りません。場合によっては適用させないほうが、結果的にお得になることもあります。
保険適用時のコストを考慮
保険を適用する際には、複数の観点からコストを考えなければなりません。まずは保険適用後、修理費用の自己負担分はいくらあるのか、そして翌年度以降の保険料支払いの増額も頭に入れておきましょう。保険を使っても、修理費用が全額捻出できるとは限りません。
免責分があったり、引き出せる額が少ない、あるいは修理費用が高すぎたりして、多くの自己負担が発生することもあるでしょう。自己負担が大きすぎる場合は、修理は諦め、手放したほうがコストがかかりません。
また、保険を適用すると等級が下がり、翌年度以降の保険料支払いが格段にアップすることにも注意が必要です。自己負担分や長期的に見た際のコストを考慮し、使用するのが適切かを考えましょう。
車の価値も見直そう
保険適用時には、車の価値そのものを見直すことも大切です。修理して使い続けることはできますが、一度故障した部分は、直しても完全に元通りにはなりません。見た目はきれいでも、修理前より劣化していることは確かです。車の価値が低いなら、保険を適用させて無理に長く使うのはよい選択とはいえないでしょう。
事故時の時価総額から、保険を使ってまで修理すべきか、今後継続使用することでさらに価値は下がり、手放す際の価値がゼロにならないかも考えなければなりません。
廃車買取に出すのもおすすめ
事故修理でコストが高くなりすぎるなら、廃車買取による処分がおすすめです。無理に直すよりも、廃車買取に出して売却したほうが、利益になることは多いでしょう。
カーネクストは事故車も買取
カーネクストはどのような状態の車でも0円以上の買取保証をしており、事故車でも積極的に買い取ってくれます。車両の引き取りも無料なので、事故で大破し、動かなくなった場合でも心配はありません。
廃車手続きも無料で代行が可能で、処分には全くコストがかからず、少なからず値段を付けてもらえるので、お得な処分方法といえるでしょう。
参考:カーネクスト
事故修理はコストに注目することが大切
事故によって車がダメージを受けた場合、修理すべきかどうかはコストを見て判断することが大切です。コストが低いなら修理、高いなら処分がおすすめです。車の状態やコストに応じた選択肢を選び、よりお得になる方法で車のその後を決めましょう。