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事故車の定義とそのリスクについて|おすすめの処分方法

車は新車や新古車、中古車に分けられるだけでなく、さらに「事故車」という区分もあります。事故車に該当する車は価値が一気に下がり、使用し続けるリスクも高くなるため、注意しなければなりません。

一般的に事故車とは、事故によって損傷した、大破した車とイメージされますが、自動車業界における厳密な定義は異なります。どのような車が事故車に該当するのか、基本的な定義や乗り続けるリスクを知っておきましょう。

事故車の定義

事故車の定義を考える際に注意が必要なのが、一般的な認識と自動車業界での認識には、違いがあるということです。売買を考える上では、自動車業界における事故車の定義を知る必要があり、一般的な認識はひとまず置いておきましょう。どのような車を指して事故車というのか、詳細な定義を知ることが大切です。

事故車とは修復歴のある車のこと

大前提の定義として、事故車とは「修復歴のある車」であることが挙げられます。修復歴とは文字通り、車を修復した履歴、過去があることを指すもので、大規模な修理があった場合に付くと考えましょう。大規模な修理があるということは、それだけで大きく損傷していることがうかがえます。

車はもともと頑丈なもので、大きく損傷するにはかなりの衝撃やパワーが必要です。すなわち、事故にでも遭わない限り、修復歴が付くようなことはないと考えられています。仮に事故が原因でなくても、修復歴が付いた車は、自動車業界では事故車とみなされることを覚えておきましょう。

また、事故だけではなく、災害によって大幅に損傷した場合も修復歴は付きやすく、これも同じく事故車と定義されます。

事故にあった車が全て事故車ではない

一般的な認識では、事故に遭った車は全て事故車だと考えがちですが、自動車業界ではそうではないので、注意が必要です。自動車業界における事故車の線引きは、修復歴があるかどうかで、事故や災害に遭った車でも、修復歴が付いていなければ、定義上は事故車にはなりません。

少しややこしいですが、事故の内容は幅広く、「必ずしも修復歴が付くほど大きく損傷するとは限らない」と考えましょう。例えば、猛スピードでぶつかった場合も事故ですし、時速5km程度でぶつかった場合でも事故です。ただし、両者では当然、車が受けるダメージは全く違います。

被害が大きいのは、猛スピードでぶつかった場合のほうで、大きく損傷したなら修復歴が付く可能性が高いです。一方で、時速5kmで衝突した場合は、損傷したといっても軽いへこみ程度で、場合によっては自分で修理できるぐらいに、傷が浅い場合もあるでしょう。

この場合は修復歴は付かないので、自動車業界では修復歴はなし、つまり事故車ではないと定義されます。ただし、修復歴がなくても事故歴があることは確かです。

したがって中古車の場合、事故車と定義されていなくても、中には事故歴を抱えた車が混ざっていることは、理解しておかなければなりません。たとえ修復歴がなくても、損傷が激しい場合はあるので、見極めには注意が必要です。

損傷すると事故車になる車の骨格部分とは

修復歴が付く要件は、車の骨格部分を修理しているかどうかです。つまり、どれだけ激しい事故でも、骨格部分が傷ついていなければ修復歴は付かず、事故車にも定義されません。

反対に、一見軽そうに見える事故でも、骨格部分が傷つくと修復歴が付いて、事故車に定義されます。事故の規模ではなく、骨格部分のダメージの有無が肝心となるため、それがどこを指すのか知っておきましょう。

車体そのものを構成している外殻部分

車の骨格とは、車体そのものを構成している外殻部分を指します。フレームと呼ばれるもので、これが損傷しているものは、全て修復歴車に該当すると考えましょう。車の耐久性は高いですが、実は変形しやすい作りになっています。

耐久性が高いということは、強い衝撃があっても吸収できるという意味で、車体自体はすぐに歪んでしまうことも多いです。これは、無理に衝撃に耐えようとせずに、ボディをつぶすことで衝撃を吸収し、勢いを殺しているためです。

軽自動車の場合は、特にボディがつぶれやすく、軽い事故でも大破しやすいと考えましょう。ボディがつぶれた場合のほとんどは、骨格部分まで傷ついているので修復歴車となります。

車の骨格部分の名称

車の骨格部分の名称は、以下の通りです。

  • フレーム
  • フロントクロスメンバー
  • フロントインサイドパネル
  • ピラー
  • ダッシュパネル
  • ルーフパネル
  • ルームフロアパネル
  • トランクフロアパネル
  • ラジエターコアサポート

これらが損傷すると修復歴が付き、事故車に定義されると考えましょう。

事故車に乗るリスク

修復歴のある事故車でも、すぐに乗れなくなるわけではなく、修理して走行可能な状態に戻すことは可能です。しっかり修理や整備を行って自走できるようにして、中古車として売られているものもあります。

しかし、事故車ならではのリスクがあることは確かで、これはどれだけ念入りに修理や整備を行った場合でも同じです。事故車に乗ることでどのようなリスクが考えられるか、見ていきましょう。

車の強度が落ち安全性が低下

車は故障しても修理して使い続けられますが、一度故障したものは、修理しても完全に元通りにならないことは、理解しておきましょう。見た目はきれいに戻せても、強度までは元通りにはなりません。事故車になる以前と以後で見た目は同じでも、車の強度や耐久性は大きく違っていて、次の事故によるリスクは大きく高まります。

車全体の強度が弱くなっているので、次は軽く衝突するだけでも、以前の事故以上に損傷するということもあるでしょう。強度の低さは、そのまま使用者や同乗者の身の危険にもつながるので、事故リスクが高いことは把握しておかなければなりません。

まっすぐ走らない

修復歴のある事故車の中には、まっすぐに走れなくなったものも多くあります。骨格部分が歪んでしまうと、車の軸自体が歪んでしまい、ハンドルがまっすぐにならないことも多いです。手を離すと勝手に曲がってしまったり、ハンドルが普通よりも重たくなったりして、動かしづらかくなることもあるでしょう。

操作性が著しく低下するので、操作ミスによる事故のリスクも増加し、さらに危険です。事故による影響はいつ現れるか分からず、買ったときは大丈夫でも、ある日突然、ハンドル操作が思うようにいかなくなることもあります。悪くすると、走行中に突然操作性が低下する危険性もあるので、危ない状態にあることは理解しておきましょう。

異音がする

事故によって車の骨格が損傷して歪んでいると、普通では聞かれない異音がすることもあります。異音がするのは、何か悪いことが起きているサインで、放っておくと二次的、三次的な被害につながることも少なくありません。そもそも修復歴の有無に関係なく、異音がすることは好ましくない状態で、すぐに対処が必要です。

修復歴があると、何が原因で異音が出ているのか分かりづらくなり、別の場所に不具合を抱えていても、見落としてしまう危険性もあります。

音だけなら気にせず使い続けることは可能ですが、音がしている間中、何らかの不具合が起き、今にも故障しそうになっていることは頭に入れておきましょう。事故車に乗り続けることは、常に不具合や故障のリスクを抱えることと同じといえます。

事故車はどうしたらよいのか

事故車に乗り続けるリスクは高いので、継続して使用することはおすすめできません。事故車になった時点であきらめて、手放すことを考えたほうが無難でしょう。

事故車を手放す方法は大きく2つで、どちらを選ぶかによってメリットは違います。車の状態や自分が求めるものに合わせて、処分の方法を選ぶことが大切です。

買取業者に売る

車の処分方法で、一般的なのは買取業者に売ることで、実は事故車でも買い取ってくれる業者は存在します。事故車でも価値は残っているので、絶対に売れないわけではありません。業者次第では、思わぬ高額査定が期待できることもあるでしょう。

ただし、通常の車より売りにくいことは確かで、価値が下がることは避けられません。業者によっては、査定額が0円になるだけでなく、引き取り処分の費用を請求されることもあるので注意しましょう。事故車を買取に出すなら、どの業者を利用するか、慎重に検討しなければなりません。

廃車手続きをする

車は売らずに、解体して処分する方法もあります。解体処分の場合は車をスクラップにして、その後名義を抹消するために廃車手続きをしなければなりません。廃車手続きは自分で行うだけではなく、業者に代行してもらえます。

ただし、業者に依頼する場合は手数料がかかることも多く、相場は10,000円程度でしょう。これも業者によって違うので注意が必要です。自分で行う場合は、廃車手続きの申請は無料でできますが、解体を依頼する際に手数料がかかります。

ただし、業者によっては車を鉄として買い取ることもあり、費用をかけて解体しなくても、売却で処分できることもあります。

また、解体せずに名義だけを抹消する方法もあり、事故車でもコレクションとして残したいなら、解体不要な一時抹消登録を行いましょう。どちらの場合でも、名義を抹消していないと自動車税がかかり続けるので、手放すと決めた時点で素早く手続きをすることが大切です。

廃車買取に特化した業者を選ぶ

事故車を少しでもお得に処分したいなら、廃車買取業者の依頼がおすすめです。廃車買取業者なら、状態の悪い事故車でも、好条件で買い取ってもらえることが多く、かつ処分もスムーズに行いやすいです。

通常では買取りできない車でも買取可能

廃車買取業者は、独自の売却ルートを持っていることが多く、事故車でも活用するノウハウがあるので、積極的に買い取ってもらえます。例えば海外に輸出したり、部品単位で販売して利益を得たりと、事故車でも活用の道はあります。

廃車買取業者は、いわば状態の悪い車から価値を見出し、利益を生むプロといえるので、ボロボロになった車でも、一度査定に出してみるとよいでしょう。

事故車の売却は廃車買取のカーネクストへ

事故車を売るなら、廃車買取の「カーネクスト」がおすすめです。カーネクストは事故車や故障車、不動車など状態の悪い車でも、0円以上での買取保証を実施しています。少なからずお金には替えてくれますし、さらに処分にかかる費用も無料なのでおすすめです。

さらに、車両の引き取りや廃車代行手続きといった、通常なら有料サービスとなるものを、全て無料でやってもらえることも、カーネクストの魅力です。処分に費用がかからないばかりか、手続きのほとんどを代行してもらえて、さらに買取金額に応じてお金ももらえるので、事故車を処分したいならぜひ利用しましょう。

事故車のリスクを理解して安全に運転しよう

自動車業界における事故車とは、単に事故を起こした車ではなく、修復歴の付いた車のことを指します。修復歴がある車は、重要なフレーム部分を損傷して大きなリスクを抱えています。

通常の使用でも問題が出て、突然故障することもありえるため、注意しなければなりません。事故車に乗るならリスクをきちんと把握し、少しでも危ないと思ったら素早く手放すなどして、安全を心がけましょう。