事故によって車が傷つくと、修理ができない、あるいは修理費用が高過ぎて処分を検討する人が多いでしょう。事故車だと廃車処分しか道がなく、買取に出しても売れない、売れてもかなり安値で買い叩かれると思う人も少なくありません。
確かに事故車は査定額が下がりやすいですが、高く売る方法もあるので諦めて早々に処分しないことが大切です。
事故車が高く売れない理由
そもそも買取市場における「事故車」とは、イコール「修復歴車」を指します。修復歴車は車の骨格部分を修理した履歴のある車で、修理しても何らかの不具合が残ることから、訳ありの車として扱われます。当然市場における価値は低く、販売価格も安く設定せざるを得ないので、それに応じて査定額も下がってしまいます。
車の買取は状態が非常に重要で、簡単に言えば状態がよいものは高く、悪いものは安くしか売れません。事故車は状態が悪いものの最たる例で、場合によっては相場の半額程度も価値が下がることもあります。
事故車の定義は修復歴がつくかどうかなので、小さな事故でぶつけた程度なら、大幅に価値が減少しないことは覚えておきましょう。査定額が下がってしまうのは骨格が損傷して修復歴車に該当する場合のみなので、状態次第では高く売ることも可能です。
事故車を少しでも高く売るには
損傷の程度にもよりますが、いわゆる修復歴車に該当する事故車は、どうしても査定額が安くなります。業者によっては全く値がつかず、引き取り処分に反対に費用を請求されることも少なくありません。
一方で売り方によっては、事故車でも高く売ることは可能です。少しでも高く売るには、3つのポイントを意識することが大切です。
車の良い部分をアピールする
事故車であることはマイナスのステータスですが、それ以外にも車を構成するステータスはあります。例えば年式が新しい、走行距離が短い、禁煙車で臭いがないといったことも、ステータスとして評価されるでしょう。
これら車のよい部分を査定時に念入りに伝えることで、少しでも査定額アップを引き出せる可能性があります。査定士もプロなので状態部分を見落とすことはありませんが、細かい部分にまでは目が届かないこともあります。
普段から使っているからこそ知っているポイント、魅力があるなら、査定時に細かく説明したほうが、見落としが少なく評価アップも狙いやすいでしょう。
傷やへこみは自分で修理する
ひとくちに事故車といっても、程度は車によって違い、中には細かい傷だけで済んでいる場合もあるでしょう。この場合は修復歴車ではないので、そもそも査定額はそれほど下がりませんが、少しでも高く売るなら、さらに傷やへこみをある程度自分で修理するのがおすすめです。
ポイントは自分で直すことで、業者に修理してもらってから査定に出すのは、費用のほうが高くついて結果的に損をしやすいのでやめましょう。自分で直せる範囲なら、費用もそれほどかからず、査定額も若干のプラスになってお得になりやすいです。
ただし、自分でやる場合は傷を広げて状態を悪くしないよう注意が必要で、決して無理をしてはいけません。被害の程度が大きい損傷は、無理に触ると余計に悪化して査定額ダウンにも繋がりかねないので、直すにしても簡単なものだけと限定しましょう。
価格を交渉する
高額査定を狙うには、査定時の交渉も重要で、これがどれだけ上手にできるかが、買取金額を左右します。高額査定を狙うポイントは、「複数社から査定を受けること」、「自分から希望額は言わないこと」の2点です。査定額は車の状態によってはもちろん、査定をする業者によっても違います。
比較的好条件を提示されても、別の業者ならその結果を上回ることもあるので、最低でも3社以上は比較したほうが、正確な相場を把握しやすいでしょう。価格交渉と考えると、自分から希望額を言ってぐいぐい押すようにも思えるでしょうが、希望額を伝えるとその額で即決される可能性があります。
実際の査定額よりも低い金額を希望してしまった場合、業者側もその金額でよいと判断して、売り損が発生する可能性もあるので注意しましょう。上手に交渉するには、複数社の査定結果をもとに、それぞれの提示額と比較し、競わせるのが賢いやり方といえます。
事故車を売る業者の選び方
事故車の場合、そもそも値段をつけて買い取ってくれない業者もあるので、どこに売るかは非常に重要です。値段がつかない、処分の費用を請求される業者は論外として、きちんと値をつけてくれる業者を探しましょう。事故車の買取業者を選ぶ際のポイントは、大きく2つに分けられます。
自社でリサイクル工場を持っている
同じ解体処分でも、買取を行うスクラップ業者に引き渡すと、事故車でも鉄の相場で買い取ってくれます。スクラップ業者に売却する場合は、自社でリサイクル工場を持っているかを目安にしましょう。
自社で工場を持っているなら、買取から解体まで全て自社で完結し、余計な費用がかからない分、買取額を上乗せしてくれる可能性があります。自社向上を持たないと、解体処分までに中間業者を挟み、マージンが発生するので買取額が相場より下がることも多いです。
海外に販売ルートを持っている
事故車は解体だけではなく、メンテナンスをして転売という道もあります。転売可能な場合は、より高値をつけてもらいやすく、この可能性を高めるには業者の販路に注目しましょう。海外にも広く販路を持つ業者なら、事故車でも高値で買い取ってくれる可能性が高いです。
これは海外では日本車の評判がよく、需要も高くて多少状態が悪くても売れるからです。国内にしか販路を持たない業者だと、そもそも買取を拒否されることも多いので注意しましょう。
事故車の買取が可能なのは
事故車の処分で困るのは、どの業者が買い取ってくれるのかが分かりづらいことです。状態がよいなら引く手あまたですが、事故車で状態が悪いと、売却先は限られてきます。しかし、限定的だからこそ、正しい売却先を選ぶことで、事故車でも高く売ることは可能です。
事故車専門の買取業者
車の買取業者は種類が豊富で、比較的綺麗な状態の中古車しか受け付けない業者がある一方で、事故車を専門に買い取る業者も存在します。
事故車専門の買取業者なら、事故車の処分、活用の方法のノウハウがあるので、価値を見出して買い取ってくれます。事故車専門、廃車買取専門とうたっている業者なら、状態が悪くても買い取ってくれると考えましょう。
買取保証が魅力のカーネクスト
事故車を少しでも高く売りたいなら、廃車買取のカーネクストがおすすめです。カーネクストは古い車や過走行車といった、単なる状態の悪い車から、故障車や不動車、事故車といった廃車寸前の車まで、全て0円以上で買取保証をしています。
また、処分にかかる費用も無料で、レッカー引き取りや廃車手続きの代行にもコストはかかりません。お得に処分でき、かつ少なからず資金化できるので、事故車を手放すには最適な業者といえるでしょう。
参考:カーネクスト
事故車でもあきらめずに買取してもらおう
事故車はそもそも買取には出せないと思う人も多いかもしれませんが、この認識は間違いです。事故車であっても買取に出せて、方法次第では高く売ることも可能です。状態が悪いからといってすぐに諦めず、少しでも高く売る方法を見つけて、事故車もお得に処分しましょう。