車に付いた花粉や黄砂を落とすには?汚れを防ぐ方法もご紹介

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春に限らず一年を通して飛んでいる花粉や、3~5月に飛散する黄砂は、人間だけでなく車にも大きな影響を与えます。
花粉や黄砂による車の汚れに悩んでいる方も多いかと思いますが、花粉や黄砂が車に付着すると、簡単に落とすことができないためかなり厄介です。

ここでは、車に付着した花粉や黄砂の落とし方や、花粉や黄砂から車を守る方法などをご紹介します。

花粉や黄砂が車に付着すると?

車に付着した花粉や黄砂による汚れを落とすのも面倒ですよね。
しかし、花粉や黄砂による汚れを放置してしまうと、汚れだけでは済まなくなることもあります。
花粉や黄砂が車に付着したまま放置するとどのようなことが起こるのか、詳しく解説していきます。

花粉が車に付着すると

一年を通して様々な種類のものが飛散している花粉ですが、特に春に飛散するスギやヒノキは粒子が大きく粘着力が高いため、車に付着すると落ちにくく厄介です。
車に花粉が付着すると、車のボディやフロントガラスが黄色っぽくなります。

花粉にはペクチンと呼ばれるベトベトした物質が含まれており、花粉が雨や結露などで水に濡れると膨張して爆発し、このペクチンが外に流れ出ます。
外に流れ出たペクチンは車のボディのコーディング面や塗装内部まで染み込み、そのまま乾燥してしまうと、ボディのシミ汚れや腐食、歪みなどにつながる可能性があります。
こうなってしまうと、洗車しても表面にザラザラとした感触が残ってしまいます。

黄砂が車に付着すると

車に黄砂が付着すると、車のボディやフロントガラスが白っぽくなります。
黄砂の粒子は非常に細かく、雨や結露などで水に濡れると粘土のように粘り気が出て、乾燥するとそのまま固まってしまいます。
そのため、普通の土埃とは違い、手で払うだけでは落とすことができません。

黄砂の主成分は硬い石なので、車に付着した黄砂は、花粉と比べるとザラザラしています。
車に付着した黄砂を放置すると、このザラザラした黄砂が車のボディに擦れてキズを作ってしまい、コーディング面や塗装面に大きなダメージを与える可能性が高いです。
また、フロントガラスに黄砂が付着した状態でワイパーを動かすと、フロントガラスにもキズが付いてしまいます。

花粉と黄砂が合わさった場合

3~4月は、花粉の中でも特に粒子が大きく粘着力の高いスギ花粉に加え、黄砂の飛散もピークに達します。
そのためこの時期は、花粉のベトベトした汚れと黄砂のザラザラした汚れが混ざり、なかなか落ちない頑固な汚れとなってしまいます。
この汚れを放置してしまうと、普通の洗車では落とすことができなくなってしまうため、この時期の汚れはできるだけ早く落とすようにしましょう。

車に付着した花粉や黄砂の落とし方

では、車に付着した花粉や黄砂はどのように落とせばいいのでしょうか。
頑固な汚れを落とす方法をいくつかご紹介します。

やってはいけないこと

まずは、車に付着した花粉や黄砂を落とすために絶対にやってはいけないことをご紹介します。

  • 付着した花粉や黄砂をタオルで拭き取る
  • 花粉や黄砂が付着した状態でコーディング剤を使用する

これらの方法で、車のボディに付着した花粉や黄砂を落とすことはできません。
それどころか、花粉や黄砂を車のボディに擦り付けることになってしまうため、車にダメージを与えてしまいます。

すぐに洗車する

花粉や黄砂が車に付着してしまったら、塗装面やコーディング面にダメージを与える前に洗車することが重要です。
特に花粉汚れの場合は、雨や結露などによってペクチンが流れ出てしまう前に洗車する必要があります。
しかし、花粉や黄砂はただ洗車するだけでは落とすことができないため、下記の流れで行うようにしましょう。

  1. 水洗いする(洗車機は避ける)
  2. 濃度を上げたカーシャンプーで洗う
  3. 丁寧に拭き上げる

車に付着した花粉や黄砂を落とすためには、通常の水洗いではなく、高圧洗浄がおすすめです。
通常の水洗いでは、わずかなくぼみや細かい隙間などに水が溜まり、その水が原因で花粉からペクチンが流れ出たり、黄砂の微粒子が集まってしまう可能性があるためです。
高圧洗浄ができない場合は、汚れが上から下へ流れていくように、たっぷりの水で洗い流すようにしましょう。
こびりついた花粉や黄砂は水流だけで落ちることはありませんが、水をかけることで柔らかくなるため、汚れを浮かび上がらせることができます。

水洗いが終わったら、次は濃度を上げたカーシャンプーを泡立てて車のボディを覆い、乾いてしまわない程度に放置しましょう。
その後、スポンジやマイクロファイバークロスにたっぷりの泡をつけ、優しく撫でるようにして車のボディを洗い上げます。
この時、一気に車全体を洗ってしまうのではなく、洗う→すすぐという工程をパーツごとに繰り返すことがポイントです。
花粉や黄砂がシミになってしまっている場合は、専用の洗浄剤を使用することをおすすめします。

ボディを洗い終わったら、カーシャンプーを水で洗い流し、最後にきれいに拭き上げましょう。
拭き取る前に水分が乾いてしまったり、拭き残しがある場合、水垢が車のボディに残ってしまうことがあります。
吸水性のある柔らかい素材のクロスなどを大きく使い、全体を拭き上げた後、細かい箇所の水分を拭き取っていくようにしましょう。

熱を加える

花粉は熱に弱いため、熱を加えることで花粉を落とす方法もあります。
熱を加える方法には、下記のものがあります。

  • 熱湯
  • ドライヤー
  • ヒートガン

花粉に有効な温度は60℃以上で、80℃がプラスチック部品にも影響を与えない適切な温度となっています。
熱湯を直接かけるとすぐに流れ落ちていってしまうため、花粉を落としたい箇所にマイクロファイバークロスなどを敷き、その上から熱湯をかけることで効果的に熱を加えることができます。
しかし、長時間熱湯をかけた状態で放置しておくと、かえって塗装面を傷めてしまう恐れがあります。
その場合は、コンパウンド入りのワックスなどを使用して修復するようにしましょう。

ドライヤーを使用すれば、熱湯よりも簡単に温度調整をすることができ、集中的に一部分を熱することが可能です。
しかし、プラスチックの部品が溶けてしまう可能性もあるため注意しましょう。
また、ヒートガンを使って熱を加える方法もありますが、ヒートガンは高温になりやすく、プラスチックパーツが容易に溶けてしまう可能性が高いです。
発火などの二次災害が起こる危険性もあるため、あまりおすすめできません。

屋外に放置する

真夏の炎天下に車を放置することで、太陽の熱で花粉を落とすこともできます。
もちろん、こまめに洗車することが大切ですが、車のボディの温度が上昇すると、軽く洗車をするだけでも花粉が落としやすくなります。
しかし当然、天気は変動するため、雨によって花粉がこびりついてしまうリスクもあります。

花粉や黄砂による汚れを防ぐ方法

車に付着した花粉や黄砂を落とす方法についてお話ししましたが、花粉や黄砂が車に付着しないようにすることはできるのでしょうか。
ここからは、花粉や黄砂から車を守る方法をご紹介します。

屋内に車を保管する

花粉や黄砂の付着を防ぐ一番効果的な方法は、屋内に車を保管することです。
屋内に車を保管すれば雨風も防ぐことができるため、万が一花粉が付着しても、花粉がこびりつく心配もありません。
屋内に車を保管することができない場合は、車全体を覆うことができるボディカバーをかけることで、花粉や黄砂の付着を防ぐことができます。

車内に花粉を入れないようにする

車内に入り込んできた花粉が、ボディに付着してしまう可能性もあります。
車に乗る前に衣類に付着した花粉や黄砂を払い落とし、極力車内に花粉や黄砂を持ち込まないようにしましょう。
花粉除去機能のあるエアコンフィルターや車用空気清浄機などを利用し、車内に入り込んでしまった花粉や黄砂を除去することも効果的です。

また、エアコンを外気循環モードにしていると、外の空気と一緒に花粉や黄砂が車内に入ってきてしまいます。
花粉や黄砂が気になる時期にエアコンを使用する際は、内気循環モードにするようにしましょう。

コーディングする

コーディングを行うと、コーディング剤でボディーの表面の小さな凹凸を滑らかにすることができます。
そのため、花粉や黄砂が車に付着しにくくなり、花粉や黄砂による被害を最小限に抑えることができます。
コーディングを行った車は、水で洗い流すだけで花粉や黄砂が落ちやすくなります。
コーディングをするだけでなく、併せてこまめに洗車をすることで、車をきれいな状態に保つことができます。

花粉や黄砂が付着した状態でコーディングしようすると、かえって車のボディを傷付けてしまいます。
必ず、花粉や黄砂が飛散する前にコーディングを行っておくようにしましょう。

フロントガラスを撥水加工にする

フロントガラスを撥水加工にしておくことで、雨や結露の水による花粉のこびりつきを防ぐことができます。
あらかじめ撥水加工にしておけば、花粉が付着してしまった場合でも、水で洗い流すだけで簡単に花粉を落とすことができます。

まとめ

花粉や黄砂は人間だけでなく、車にとっても悪影響を及ぼします。
花粉や黄砂が飛散する前にできる限りの対策を行い、付着してしまった花粉や黄砂はすぐに落とすようにしましょう。
愛車を傷つけないためには、こまめなお手入れが必要となります。
この記事を参考に、お手入れを行ってみてください。

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