車は持っているだけでもコストがかかるので、不要なら早めに手放すことが大切です。しかし、車の処分方法は複数あって、どれが最もよいのか分からずに、困っている人も多いでしょう。

同じ車でも、処分の方法によって得られるメリットは違います。その車に合った適切な方法を選んで、愛車を上手に処分しましょう。

不要な車の4つの処分方法

不要な車を処分する場合、方法は大きく4つに分けられます。それぞれについて、詳しく解説します。

ディーラーに下取りに出す

新車の購入を希望するなら、ディーラーに下取りに出す方法があります。下取りとは、古い車を引き取ってもらい、その評価額を新車の購入代金から割り引いてもらうものです。通常の買取とは違って、新しい車を購入することを条件としていることは、覚えておきましょう。

下取りの場合、古い車の処分から新しい車の購入まで、一連の流れを全てひとつの業者で行えることがメリットです。手続きを一括して行うのため買い替えがスムーズなので、手間をかけずに新しい車に乗り換えたい人に、おすすめの方法です。

買取業者に売却する

新しい車の購入は考えておらず、とにかく不要な車を処分したいだけなら、買取業者への売却がおすすめです。買取業者なら、購入の有無に関係なく売却が可能で、下取りよりも高い金額で売りやすいです。もし新しい車への乗り換えを検討している場合でも、少しでも高値で処分したいなら、買取業者を選びましょう。

買取業者は種類が豊富で、業者ごとにサービスの内容が大きく違います。業者の種類を把握し、所有する車の状態にあった業者を選定することが大切です。また、サービス内容にも注目して、よりよい条件で買い取ってくれる業者を選びましょう。

解体業者でスクラップ処分する

車の状態によっては、業者による下取りや買取が難しい場合もあります。あまりにもボロボロで値段が付かないなら、解体業者に引き渡し、スクラップして処分することもひとつの方法です。スクラップ処分なら、鉄の重量に応じた金額をもらえるので、1台20,000~30,000円程度の金額にはなります。

車は大部分が鉄でできていて、リサイクルできる箇所は非常に多いです。例えば大破した車であっても、資源的な価値は残っているので、処分をあきらめずに業者に引き渡すことが大切です。

解体業者にスクラップ処分を依頼するなら、都道府県知事から認可を受けている業者を選びましょう。自社工場を持っているなら、さらに好条件で引き取ってもらいやすく、利用するメリットは大きいです。

個人で譲渡する

車の処分は業者を介入させずに、個人で行うことも可能です。個人間での譲渡なら、お互いの言い値で値段を決められるので、業者に渡すよりも高値で取引できる場合もあります。業者に渡す手数料が不要な分、利益が丸々得られて得をしやすいですが、取引の難易度が高いことは理解しておきましょう。

個人で譲渡する場合は、車両の引き渡しから名義変更の手続き、お金のやり取りなど、全て自分で行わなければなりません。法的な手続きがきちんとできていないと、あとでトラブルに発展することもあります。また、本当に信用できる相手を見つけることも難しく、そもそも取引成立に至るまでのハードルも高いです。

車を処分する手順

車をスムーズに手放すためには、処分の手順を知ることも大切です。手順は大きく2つのステップに分けられ、基本的にはどの方法でも共通しています。

業者に車を引き渡す

どの方法で処分する場合でも、まずは業者に車を引き渡します。このとき、車が動くかどうかによって、引き渡しの方法が変わります。自走可能なら自身で運転し、業者に持ち込むことが一般的です。自走できない場合は、業者に依頼して引き取ってもらいます。

業者引き取りの場合は、別途レッカー代を請求されることが多く、相場は10,000円程度です。また、自走可能な場合でも、引き取りを依頼するなら、レッカー代はかかるので注意しましょう。

引き取りの料金設定は、業者によって違います。また、レッカー代を請求する業者ばかりではなく、無料引き取りの業者もあるので、サービス内容で利用先を選ぶとよいでしょう。

廃車登録の手続きを行う

車を引き渡したあとは、廃車登録をしなければなりません。車は手元を離れただけで、所有権が移るわけではなく、廃車登録をして名義を変更する必要があります。廃車の手続きは、永久抹消登録と一時抹消登録の2つに分けられます。

車を解体して処分する場合は、解体報告から15日以内に、永久抹消登録をしなければなりません。解体を伴わない処分、名義の抹消や下取り、買取の場合は一時抹消登録を行います。廃車登録の手数料は、永久抹消登録は無料、一時抹消登録は350円でできますが、業者に依頼すると、さらに代行手数料がかかる場合が多いです。

廃車代行もレッカー代と同じように、無料サービスをしている業者があるので、サービス内容は入念にチェックしておきましょう。

お得に車を処分するなら廃車買取がおすすめ

車の処分方法はいくつもありますが、おすすめなのは廃車買取です。廃車買取なら、状態の悪い車でも値を付けてもらえることが多く、かつ廃車に関する各種手続きを代行してくれる業者がほとんどです。

カーネクストでお得に処分

少しでもお得に車を処分したいなら、カーネクストがおすすめです。カーネクストでは、どのような車でも0円以上の買取保証をしているので、状態の悪さに関係なく値段をつけてもらえるでしょう。

引き取りも無料なので、長期間放置した動かない車を処分するのにも打ってつけです。好条件で買い取ってくれるだけでなく、廃車手続きも無料で代行してくれるので、処分までの手続きを全てスムーズに終えられます。

参考:カーネクスト

車を処分する際の注意点

車を処分する際には、状態をしっかり見極めて処分方法を決めることが大切です。業者によって車の評価の仕方は違い、同じ車でも査定額は異なります。

例えば査定の厳しさで言うなら、下取りを行うディーラーがもっとも厳しく、次に中古車買取業者、廃車買取業者の順になるでしょう。

状態のよい車なら下取りに出しても値が付きますが、状態が悪いとほとんど値がつきません。場合によっては、処分にかかる費用を請求されることもあるので、注意が必要です。また、スクラップ処分の場合は、車の状態に関係なく、買取金額はほぼ一定しています。

新車でもボロボロの車でも、鉄の量が同じなら金額は同じなので、少しでも利用できる部分がありそうなら、買取業者に査定に出したほうがよいでしょう。状態を見極めて処分先を決めることが、お得に愛車を手放すコツといえます。

ポイントを押さえてお得に車を処分しよう

車の処分方法は複数あるので、愛車の状態に合わせて方法を選ぶことが大切です。どの方法で処分するかは重要なポイントで、同じ車でも方法次第で得られるメリットは違います。車の状態に合った方法で上手に処分し、愛車をお得に手放しましょう。